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第27章 北川村「モネの庭」マルモッタン

大人数用のガスのバーベキューコンロだから
横の方でお肉や干物を焼きながら、
ダッチオーブンのキンメダイも調理できる。

「これ…凄い色してる…
…これ…、真っ黒のウインナー？？」

『真っ黒の食パンもありますよ？』

土佐備長炭を練り込んだ
真っ黒の炭ウインナーと
真っ黒の食パンがあって。

『これ、真っ黒のパン
オーブントースターがありますし、
あっちで焼きましょうか。
お刺身、お願いしてたんで
これ頂きながらビール飲みましょうよ』

バーベキューが焼き上がるのを
待ちながら、スプリングバレーで
乾杯をして。追加でお願いして
貰っていたと言う地元の
今日水揚げされたお魚のお造りの
盛り合わせを頂く。

彼はかっぱ市で買っていた
地元のおばちゃんが作りましたって
感じのするお寿司を食べていて。

同じくかっぱ市で購入した
高知の生カツオを使った
藁焼きの塩タタキを頂いて。

『んんっ…、これっ…巴ッ
美味過ぎませんか？
カツオのタタキ、ヤバいですよ』

私…実の所…カツオのタタキ
ちょっと…匂いが気になるから
そこまで好きでもなくて
玉ねぎのスライスを多めで
ネギとかミョウガとかショウガとか
ニンニクを多めに利かせてやっと
あの…カツオのクセと言うか匂いが
紛れて食べられるって感じなんだけど。

流石…高知と言うか…確かに
職場の人にも高知行くなら
絶対カツオのタタキ食べた方がいいって
嫌いな人でも高知のは食べられるって
凄い力説してた人がいたけど。

「美味しい…今まで
カツオのタタキって思って食べてたのって
カツオのタタキじゃ無かったのかな？」

『こんな美味いんだったら
もっと買えば良かったですね…。
まぁ明日もひろめ市場で
カツオのタタキ食べるつもりですけど』

「香川にうどんだけ食べに行く人とか
高知にカツオのタタキを
食べにだけ来るって人…居るけど。
こんなに…美味しいの食べちゃったら
その辺のスーパーの食べれないよ…ね」

高知に旅行に行く人が
必ずと言っていい程食べるだけ…あって。
高知の地元で食べるカツオのタタキは
別格の美味しさ…だったんだけど。