この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第114章 天道是非(てんどうぜひ)
もちろん、肉体強化をする神宝『生玉』の使い手がカダマシ(=ひねくれた人)みたいな例もあるので、必ずしも絶対ではないのだが、名前から能力を推し量ることもあながち無意味ではないと思われる。

「スクセはおそらく宿るに世界の世で『宿世』だと思われます。これは過去から定まっている運命・・・つまり決まった未来を意味する仏教用語です。・・・つまり、遠見の神宝は、空間的な『遠く』だけではなく・・・」
「時間的な『遠く』・・・つまりは未来も見れる・・・?」
思ったことが口からこぼれたかのように御池が言ったのが、ちょうど高森の言葉を補完する形になる。

「そのとおりです。そして、更に言うと、綾音さんたちが聞いたスクセの言ったセリフ『未来が『確定』した』というのも重要なヒントです」

強調されて初めて気づいたが、たしかに変な言い回しだ。『予知』や『予言』をしているとしたら、『未来が視えた』とか『わかった』と言うべきではないだろうか?

それをわざわざ『確定した』というのはどういうことだろう・・・。

「そして、その前に、『さすがに天狐は『視えなかった』か』とも言ってます」
「・・・『視る』という行為が、『確定』に必要・・・それってもしかして・・・」
宝生前がなにかに気づいたように声を上げた。

「どうやら宝生前さんも私たちと同じ結論に達したようですね。」
その様子を見て、高森が微笑んだ。

え?なになに?
できる男女二人で通じ合っているみたいだけど、こっちは全然わからないんですけど!!

ちなみに御九里はぽかんとしており、御池も若干眉根にシワを寄せているところを見ると、私と同じようにわかってないチームのようだ。

そんな私たちの様子に気づき、宝生前が丁寧に説明をしてくれる。

「現代物理学の理論の大きな柱のひとつとされている『量子力学』では、小さな物質では、『視る』前にはその『状態』が確定していないという考え方を取ります。例えば・・・」

机の上に消しゴムを一個置いた。

「ここに消しゴムがあります。この消しゴムのある場所はどこですか?」
一瞬、私は宝生前が何をいい出したのか、その意図することがわからなくなった。
目の前にあるものの場所を聞くとか・・・どういう意味?

「んなもん、決まってるだろ、ここだ」
御九里がビシッと消しゴムを指さし、ごく当たり前のことのように答える。
/1651ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ