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忘れられない恋
第1章 ~1人~
コップを置くと、机に向かった。


時間割表を見つめ、
今日ある教科のぶんの教科書やノートなどをカバンにつめこむ。
そして本棚からてきとうに本を2冊ほど取りだし同じくカバンに入れた。


改めて時計をみるといつも乗っている電車には
間に合わないだろうという時間になっていた。


[駅までゆっくり行くか...]
そう一言呟くと先ほどカバンに入れた本の片方をとりだし
最初から読み始めた。


いつもは自転車に乗って駅まで行っていたが、今日は歩きながら行くことにする。
自転車でいくと駅でそこそこの時間を待つことになりそうだし
歩いて行っても、席に座ることは可能だと思った。


なんといっても自転車に乗りながら本を読むことは、まず無理だ...


[昔は本を読むの好きじゃなかったのにな...]
頭の中で考えていたことに自分でコメントし、机を離れた。


鍵をかけ部屋を出る・・・
そして早速本を読み始めることにした。
てきとうに取ってきたので題名は分からない...
本の表紙をみると
{奇跡的な出会い}
という物だった。

[くだらない...]
俺はそう呟き、歩き始めた。







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