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先生♡ロリコンになってください♪
第9章 乱れ麻糸のち・・・ひとり遊び
☆☆☆
そうだ、あの時みたいに・・・。

「君!私おぶってあげる。だから泣かないで!」
私は背中を差し出した。予想外の行動だったのだろうか、びーびー泣いていた男の子が少し泣き止んだ気がした。

「大丈夫!お母さんのとこ!一緒に行こう!」
努めて明るく、笑顔で言う。その子が、キュッと背中につかまってきた。

よし!

あの時よりずっと大きくなったし強くなった私にとって、このくらいの子をおんぶすること自体は簡単だ。おんぶされて、ちょっと気分が変わったのか、男の子は泣くのをやめていた。

「お母さん、どこ?」

尋ねると背中の男の子が黙って指をさす。その方向に歩いていくと、すぐに母親が見つかった。ちょっと、離れたところで本を読んでいたようだった。

「きゃあ!しょうちゃん、どうしたの!?」
お母さんが駆け寄ってくる。

「転んじゃったみたいで」
私が説明すると、男の子はぴょんと私の背中から飛び降りて母親に抱きついた。
「ブランコからおっこった」
また、じわっと涙が出てくるが、ぐっと我慢したみたいだった。
「それで、お姉ちゃんが・・・助けてくれた」

あらそうなの・・・、ありがとう、とお母さんが言い、にっこり私に笑いかけてくれた。

よかった・・・、なんとかなった・・・。
二人で手を繋いで帰っていく姿を手を振って見送った。

やっぱり、そう・・・私はいつでも、なんとかできる。
そうだ、そうよ!

さっきまで、ちょっと胸が苦しかったけど、何だが元気が出てきた気がした。
そうね、うじうじ考えているなんて私らしくないよね。
私は思い直した。

とにかく、何か秋良のことが気になっているんだ。秋良と風見先生の、あれを見てから変なんだ。そう、気になるなら直接聞けばいいんだ。そうだ、秋良に聞こう!

そうだ、そうだよ!わからんのなら、直接聞けばいいんだ!
簡単な、ことだ。
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