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鼻フックパーティーの午後
第1章  
 クリスマスも近い日曜の昼下がり、僕は都内の某駅で電車を降りると、ある場所を目指して歩いていた。地図をたよりに進むと、やがて向こうに見覚えのある人物が立っていた。携帯電話を手にしている。僕が声をかけると、「やあ、こちらですよ」と言い、角を曲がってマンションの前まで案内してくれた。
 その人物こそ、今回僕が初めて参加する、鼻フックパーティーの主催者Y氏だった。鼻フックパーティーと言っても、普通の人には何のことだか分からないだろう。女体を縛って責めるSMという性癖の世界があり、僕はその世界の愛好者なのだが、鼻フックとは、鼻の穴に引っかけて吊り上げ、鼻の形を豚みたいにしてしまう器具で、女体を縛る麻縄などと同じく、SMプレイに使う責め道具のひとつなのだ。そして鼻フックパーティーとは、鼻フックを使って女体を責める様子をみんなで楽しむパーティーなのだった。

 高校時代にSM雑誌でその世界に目覚めた僕は、大学に入って一人暮らしをするようになると、さらにレンタルのSMビデオにも手を出し、さまざまなSMプレイのバリエーションを知った。そのうちに出会ったのが、鼻の穴にフックを引っかけて上に持ち上げ、豚のような顔にしてしまうという鼻フックプレイだった。
 フックは針金を曲げて作った自家製のようで、鼻フックをかけられる事自体は痛くはなさそうだった。マゾ女性に恥ずかしさを与えて楽しむプレイなのだ。鼻フックプレイはどんなSMビデオにも出てくる訳ではなく、僕はレンタルビデオのジャケットを見て、鼻フックシーンのある物を借りまくった。
 もっとも、鼻フックを調教に取り入れる調教師、いわゆるSMビデオでのS役の男性、は限られていたので、探すのにあまり苦労はなかった。
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