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雨が好き
第112章 桜の雨
そして、なんだか胸がいっぱいになってしまった私は、
そのまま彼に抱きついてしまった。
「み・・・みなとさん・・・?」
一瞬驚いたような声を出したけれども、
すぐに蒼人さんも私の身体をぎゅっと、抱きしめてくれた。
「どうしたんですか?」
こん、っておでこを彼の胸につける。
腕に力を込めて、また確認をする。
ちゃんと、いる・・・って。
「ううん・・・何でもないの・・・。桜が、キレイだったから・・・
とっても、キレイだったから」
このいっぱいの気持ちを、私はうまく言葉にできる自信がなかった。
だから、言えない言葉を、桜の花びらに託して、
ぎゅっと抱きしめることで、その代わりにする。
風が吹いて、桜の花びらが舞う。
それは、春の雨のように、
私たちふたりを優しく包みこんで、降り注いでいった。
そのまま彼に抱きついてしまった。
「み・・・みなとさん・・・?」
一瞬驚いたような声を出したけれども、
すぐに蒼人さんも私の身体をぎゅっと、抱きしめてくれた。
「どうしたんですか?」
こん、っておでこを彼の胸につける。
腕に力を込めて、また確認をする。
ちゃんと、いる・・・って。
「ううん・・・何でもないの・・・。桜が、キレイだったから・・・
とっても、キレイだったから」
このいっぱいの気持ちを、私はうまく言葉にできる自信がなかった。
だから、言えない言葉を、桜の花びらに託して、
ぎゅっと抱きしめることで、その代わりにする。
風が吹いて、桜の花びらが舞う。
それは、春の雨のように、
私たちふたりを優しく包みこんで、降り注いでいった。

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