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年の離れた妹
第4章 兄妹

その後、母からも電話があった。妹に僕が帰省すると聞いたため、確認の電話だった。僕がそうだよと返事をすると、母は法事で週末は父と共に不在にすることを詫びていた。ただ僕が帰省することは、妹が喜ぶと歓迎してくれた。僕は電話を切ると妹と過ごした夜を思い出した。そして両親に対し、僕は心の中で謝罪していた。
「お帰りなさい!」
週末の夕方、僕は実家に帰った。インターフォンを鳴らすと、妹がドアを開けてくれた。そして満面の笑みで僕を迎えると、玄関でハグしてきた。僕は恵津子の髪の匂いに、あの日を思い出していた。しかし次の瞬間、僕は驚いた。身体を離してよく見ると、妹は髪を切っていた。それまで腰近くまであった髪が、肩までの長さになっていた。そして明るいウェーブの茶髪は、緩やかにうねる黒髪に変わっていた。
「イメチェンした恵津子、どう?」
「びっくりした!どうしたの?」
「恵津子、生まれ変わったの!」
そう言うと妹は、僕の手を引いてリビングに連れて行った。そして手を洗うよう僕に促すと、恵津子はキッチンに入っていった。手を洗い終えると、僕は妹にテーブルに着くよう言われた。そこには僕の好物が沢山並んでいた。
「えっちゃんが作ったの?」
「うん!お母さんに教わったけどね」
妹は正直に話すと、舌をペロッと出した。その時また、僕のお腹が鳴った。恵津子は声を上げて笑うと、冷蔵庫から缶ビールを取り出していた。僕たちはビールを呑み、妹の作った食事を楽しんだ。
「えっちゃん、おいしかった!」
「うん、いつでもお嫁に行けるでしょ?」
僕は食事中、恵津子の左手薬指に本物の指輪があることに気が付いていた。そして今の妹の言葉に、僕はさらにうろたえていた。
「お帰りなさい!」
週末の夕方、僕は実家に帰った。インターフォンを鳴らすと、妹がドアを開けてくれた。そして満面の笑みで僕を迎えると、玄関でハグしてきた。僕は恵津子の髪の匂いに、あの日を思い出していた。しかし次の瞬間、僕は驚いた。身体を離してよく見ると、妹は髪を切っていた。それまで腰近くまであった髪が、肩までの長さになっていた。そして明るいウェーブの茶髪は、緩やかにうねる黒髪に変わっていた。
「イメチェンした恵津子、どう?」
「びっくりした!どうしたの?」
「恵津子、生まれ変わったの!」
そう言うと妹は、僕の手を引いてリビングに連れて行った。そして手を洗うよう僕に促すと、恵津子はキッチンに入っていった。手を洗い終えると、僕は妹にテーブルに着くよう言われた。そこには僕の好物が沢山並んでいた。
「えっちゃんが作ったの?」
「うん!お母さんに教わったけどね」
妹は正直に話すと、舌をペロッと出した。その時また、僕のお腹が鳴った。恵津子は声を上げて笑うと、冷蔵庫から缶ビールを取り出していた。僕たちはビールを呑み、妹の作った食事を楽しんだ。
「えっちゃん、おいしかった!」
「うん、いつでもお嫁に行けるでしょ?」
僕は食事中、恵津子の左手薬指に本物の指輪があることに気が付いていた。そして今の妹の言葉に、僕はさらにうろたえていた。

