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年の離れた妹
第5章 7歳の恵津子、18歳の僕
「兄ちゃんもしてみない?お父さんの指輪」
妹の言葉の意味は、僕にはすぐにわかった。しかしそれは、もう引き返せない世界に踏み込むことになることも、僕は理解していた。本当に恵津子は、そこまで考えているのだろうか?僕は返事をする前に、恵津子の顔を見つめていた。

「兄ちゃん、恵津子じゃ嫌?」
「嫌じゃない…大事な妹だよ」
「恵津子、妹はわかってる…」
妹は悲しげな視線で僕を見つめていた。その視線はあの夜、僕の胸で号泣していた妹を思い出させた。確かにあの夜、僕は妹を守ると伝えた。そして兄妹でありながら、結婚を約束した。妊娠の不安のため、一時的に僕を頼っただけだと思っていた。あれから時間が経ったにもかかわらず、妹は一途に僕を求めていた、

「えっちゃん、左手を出して」
妹は素直に左手を出した。僕は妹の薬指から指輪を外した。妹は一瞬、目に涙をためたように見えた。僕は外した母の指輪を持つと、父の指輪を妹に渡した。妹の目が輝いたように見えた。

「はい、えっちゃん」
僕は妹の左手をもう一度取ると、薬指に指輪をはめた。恵津子も僕の左手を取ると、薬指に指輪をはめてくれた。偶然にも両親と僕たち兄妹の指のサイズは同じだった。兄妹はその日、誰にも言えない夫婦になった。

妹はあらためて僕に向き合うと、目を閉じた。僕は恵津子の華奢な背中に手を回すと、抱きしめて唇を重ねた。そして恵津子もその腕を僕の背中に回すと、強く抱きしめてきた。兄ちゃんと小さく囁くと、大きく息を吸っていた。

「兄ちゃん、いい匂いがする」
「えっちゃんも、いい匂いがするよ」
「ちょっとだけ、香水をつけた」
妹の身体から、微かに香水の匂いがした。それは少し、動物的な香りがしていた。そしてその香りは、確かに覚えがあった。

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