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年の離れた妹
第5章 7歳の恵津子、18歳の僕

「恵津子の部屋に、いこ!」
僕は頷くと、妹は抱っこした。恵津子は嬉しそうに抱かれると、僕の首にその腕を回していた。
「兄ちゃんのお姫様抱っこ、嬉しい」
「えっちゃんはお姫様だからな…わがままな!」
笑顔で舌を出した後、妹は僕の頬にキスしてくれた。僕は妹を抱えたまま、ドアを開いた。夏に帰省した時に見た恵津子の部屋は、何も変わっていないように思えた。僕は妹をゆっくりベッドに寝かせると、その隣に腰をかけた。恵津子は身体を起こし、ベッドの上に座り込んだ。そして僕の背中から腕を回すと、妹はそのまま身体を預けてきた。僕は恵津子の手を握って、懐かしい部屋を見渡した。すると最初に、ベッドの反対にある大きな姿見が目に入った。その鏡は、成長した兄妹の姿を映していた。
僕は次々と昔の記憶が、いくつも甦っていた。母が仕事の都合で帰宅が遅くなると、僕は妹をこのベッドで寝かしつけていた。保育園児の小さなえっちゃんは小学生になるまで、ベッドの上で僕の手を握って眠りについていた。そして小学校に入学するとベッドの横にある机で、まじめな顔をして宿題をしていた。僕はいつも、えっちゃんの宿題を見てあげていた。あの頃の妹は、なんでも一生懸命だった。
「兄ちゃん、どうしたの…?」
僕の背中から妹の声が聞こえてきた。僕は片手で握っていた妹の手に、もう一つの手を添えた。妹の鼓動が僕の背中から伝わり、それは次第に大きくなった。鏡に映った恵津子は、僕の背中におでこを付けて下を向いていた。
「えっちゃん、後悔しない?」
「…しない」
下を向いていた恵津子は、僕の問いにすぐに答えた。その時妹は鏡越しに、真剣なまなざしで僕を見つめていた。僕は恵津子に目で合図をすると、添えていた手を離した。そして恵津子はベッドから下りると、部屋の照明を消した。一瞬部屋は真っ暗になったが、マンションの周囲の明かりが部屋に差しこんでいた。微かな光の中で、妹はパジャマを脱いで裸になった。僕も裸になると、兄妹は小さなベッドの上で抱き合った。
僕は頷くと、妹は抱っこした。恵津子は嬉しそうに抱かれると、僕の首にその腕を回していた。
「兄ちゃんのお姫様抱っこ、嬉しい」
「えっちゃんはお姫様だからな…わがままな!」
笑顔で舌を出した後、妹は僕の頬にキスしてくれた。僕は妹を抱えたまま、ドアを開いた。夏に帰省した時に見た恵津子の部屋は、何も変わっていないように思えた。僕は妹をゆっくりベッドに寝かせると、その隣に腰をかけた。恵津子は身体を起こし、ベッドの上に座り込んだ。そして僕の背中から腕を回すと、妹はそのまま身体を預けてきた。僕は恵津子の手を握って、懐かしい部屋を見渡した。すると最初に、ベッドの反対にある大きな姿見が目に入った。その鏡は、成長した兄妹の姿を映していた。
僕は次々と昔の記憶が、いくつも甦っていた。母が仕事の都合で帰宅が遅くなると、僕は妹をこのベッドで寝かしつけていた。保育園児の小さなえっちゃんは小学生になるまで、ベッドの上で僕の手を握って眠りについていた。そして小学校に入学するとベッドの横にある机で、まじめな顔をして宿題をしていた。僕はいつも、えっちゃんの宿題を見てあげていた。あの頃の妹は、なんでも一生懸命だった。
「兄ちゃん、どうしたの…?」
僕の背中から妹の声が聞こえてきた。僕は片手で握っていた妹の手に、もう一つの手を添えた。妹の鼓動が僕の背中から伝わり、それは次第に大きくなった。鏡に映った恵津子は、僕の背中におでこを付けて下を向いていた。
「えっちゃん、後悔しない?」
「…しない」
下を向いていた恵津子は、僕の問いにすぐに答えた。その時妹は鏡越しに、真剣なまなざしで僕を見つめていた。僕は恵津子に目で合図をすると、添えていた手を離した。そして恵津子はベッドから下りると、部屋の照明を消した。一瞬部屋は真っ暗になったが、マンションの周囲の明かりが部屋に差しこんでいた。微かな光の中で、妹はパジャマを脱いで裸になった。僕も裸になると、兄妹は小さなベッドの上で抱き合った。

