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年の離れた妹
第6章 同棲
僕は妹を抱えベッドに戻した。そして急いで服を着ると、玄関に向かった。ドアスコープの向こうに業者の姿があった。妹は息が切れ、まだぐったりしていた。僕は仕方なく妹に布団を掛けると、散乱した妹の衣服をクローゼットに投げ入れた。慌てて準備をすると、僕は玄関ドアを開けた。

ドアの向こうに中年男性が一人、荷物の載せた小さなコンテナの前に立っていた。僕は部屋の中を見られないよう、廊下に出ると後ろ手でドアを閉めた。そして長く待たせたことを丁重に詫びた。男性は小さな声でいいえと答えたが、僕の顔をまともに見なかった。兄妹のセックスは、間違いなくドア越しの男性に聞こえていた。僕は恥ずかしさで動揺すると同時に、妹を自慢したい気持ちも芽生えていた。なぜか以前、ピザを頼んだ記憶が甦った。

配達員は少しかすれた声で、荷物をどうするか尋ねていた。妹の荷物は洋服が入った大きなケースと、バッグや小物類のダンボールが五個ほどあった。そして布団が一式、コンテナの一番上に載っていた。アパートの廊下に置いても、まったく問題ない量だった。僕は廊下に下ろすようお願いすると、ドアを開け部屋に戻った。

ドアを開けた瞬間、妹は慌ててベッドに潜り込んでいた。僕がドアを閉めると、そっと布団から顔を出した。妹はやっと落ち着き、下着を着けていたところだった。

「…びっくりした!」
「恵津子のせいで、引っ越し屋さん怒ってる」
僕は廊下に聞こえないよう、小さな声で妹に嘘を吐いた。恵津子はすまなそうに、ほんと?とさらに小さな声で聞きかえした。

「嘘だよ…」
「もう!恵津子、謝らなきゃって思っちゃった…」
「そんなに謝りたい?配達の人、おじさんだよ」
小さな声で会話をしながら、僕は妹が纏った布団を剥いでいた。恵津子は黒のブラジャーだけを着け、下半身は裸だった。ブラとお揃いのTバッグは、僕が先ほど洋服と一緒にクローゼットに投げ入れていた。
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