この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
年の離れた妹
第6章 同棲
それは真冬の頃、1月の終わりの週末だった。昼間にラインが入り、妹が希望の学校に合格したことを知った。僕は仕事をできるだけ早く切り上げると、花束を買った。アパートに戻ると、妹は食事を作って待っていた。

「おめでとう、えっちゃん」
妹は花束を受け取ると、大げさに喜んだ。そして大きめのグラスを探し出すと、花束をテーブルの上に飾っていた。その夜、僕は久しぶりに妹と酒を飲んだ。ふたりとも翌日は休みだった。

「もう一本、飲む?」
「えっちゃん、大丈夫か?」
「兄ちゃんがいるから、大丈夫!」
妹は舌を出しながら、キッチンにワインを取りに向かった。冷蔵庫からワインを取り出すと妹はオープナーを使い、器用に栓を開けた。

「うまいじゃん」
「うん、毎日やってるもん!」
妹は小さなバーでアルバイトをしていた。それは妹の友達の親戚が経営していた。初老の夫婦がアルバイトを雇って営業していた。妹は夕方の仕込みから11時まで、週5回仕事をしていた。

「そういえば今日、仕事じゃなかった?」
「合格発表だから、最初からお休み!」
「受かると思って?」
僕がからかうと、妹はふくれて見せた。僕は引っ越しに妹が持ってきた、布団にもたれていた。妹は僕の横に腰を下ろすと、肘で脇腹を突いた。

「これ、恵津子の布団だよ」
両親は兄妹が一緒に住むのに、まさか同じベッドに寝ると思っていなかった。僕たちの仲がいいことは、両親も認めていた。それはあくまで、兄妹の愛情だと信じていた。だから母は妹に布団を持たせた。しかし妹に布団は必要なかった。妹は布団に可愛い布でカバーをかけ、ソファの代わりにした。

「じゃあ、ベッドは僕の」
「兄ちゃん、やさしくないよ!」
妹はもう一度僕の脇腹を突くと、舌を出した。
/62ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ