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年の離れた妹
第6章 同棲

それは真冬の頃、1月の終わりの週末だった。昼間にラインが入り、妹が希望の学校に合格したことを知った。僕は仕事をできるだけ早く切り上げると、花束を買った。アパートに戻ると、妹は食事を作って待っていた。
「おめでとう、えっちゃん」
妹は花束を受け取ると、大げさに喜んだ。そして大きめのグラスを探し出すと、花束をテーブルの上に飾っていた。その夜、僕は久しぶりに妹と酒を飲んだ。ふたりとも翌日は休みだった。
「もう一本、飲む?」
「えっちゃん、大丈夫か?」
「兄ちゃんがいるから、大丈夫!」
妹は舌を出しながら、キッチンにワインを取りに向かった。冷蔵庫からワインを取り出すと妹はオープナーを使い、器用に栓を開けた。
「うまいじゃん」
「うん、毎日やってるもん!」
妹は小さなバーでアルバイトをしていた。それは妹の友達の親戚が経営していた。初老の夫婦がアルバイトを雇って営業していた。妹は夕方の仕込みから11時まで、週5回仕事をしていた。
「そういえば今日、仕事じゃなかった?」
「合格発表だから、最初からお休み!」
「受かると思って?」
僕がからかうと、妹はふくれて見せた。僕は引っ越しに妹が持ってきた、布団にもたれていた。妹は僕の横に腰を下ろすと、肘で脇腹を突いた。
「これ、恵津子の布団だよ」
両親は兄妹が一緒に住むのに、まさか同じベッドに寝ると思っていなかった。僕たちの仲がいいことは、両親も認めていた。それはあくまで、兄妹の愛情だと信じていた。だから母は妹に布団を持たせた。しかし妹に布団は必要なかった。妹は布団に可愛い布でカバーをかけ、ソファの代わりにした。
「じゃあ、ベッドは僕の」
「兄ちゃん、やさしくないよ!」
妹はもう一度僕の脇腹を突くと、舌を出した。
「おめでとう、えっちゃん」
妹は花束を受け取ると、大げさに喜んだ。そして大きめのグラスを探し出すと、花束をテーブルの上に飾っていた。その夜、僕は久しぶりに妹と酒を飲んだ。ふたりとも翌日は休みだった。
「もう一本、飲む?」
「えっちゃん、大丈夫か?」
「兄ちゃんがいるから、大丈夫!」
妹は舌を出しながら、キッチンにワインを取りに向かった。冷蔵庫からワインを取り出すと妹はオープナーを使い、器用に栓を開けた。
「うまいじゃん」
「うん、毎日やってるもん!」
妹は小さなバーでアルバイトをしていた。それは妹の友達の親戚が経営していた。初老の夫婦がアルバイトを雇って営業していた。妹は夕方の仕込みから11時まで、週5回仕事をしていた。
「そういえば今日、仕事じゃなかった?」
「合格発表だから、最初からお休み!」
「受かると思って?」
僕がからかうと、妹はふくれて見せた。僕は引っ越しに妹が持ってきた、布団にもたれていた。妹は僕の横に腰を下ろすと、肘で脇腹を突いた。
「これ、恵津子の布団だよ」
両親は兄妹が一緒に住むのに、まさか同じベッドに寝ると思っていなかった。僕たちの仲がいいことは、両親も認めていた。それはあくまで、兄妹の愛情だと信じていた。だから母は妹に布団を持たせた。しかし妹に布団は必要なかった。妹は布団に可愛い布でカバーをかけ、ソファの代わりにした。
「じゃあ、ベッドは僕の」
「兄ちゃん、やさしくないよ!」
妹はもう一度僕の脇腹を突くと、舌を出した。

