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年の離れた妹
第1章 帰省

シャンプーが終わり、僕はシャワーで髪をきれいに流してあげた。そしてバスタオルを渡し、髪を拭くよう促した。妹は素直に俯いたまま髪を拭き始めた。妹がひとりで大丈夫なのを確認すると、僕は台所にいき水を一杯持って風呂場に戻った。
「水、飲むか?」
恵津子はバスタオルを体に巻いて座っていた。そしてそのままの格好で、僕の方に向き直った。まだ濡れた髪が肩にかかり、バスタオルが胸を隠していた。しかし胸元のふくらみはバスタオルからはみ出ており、その裾からは黒い陰毛が見え隠れしていた。僕はまた、心が落ち着きを失くしそうになっていた。
「兄ちゃんは優しいね」
「昔から優しいけど?」
「うん、そう。昔から!」
恵津子は水を飲み干すと、お代わりを欲しがった。僕は軽く妹の頭をこづくと、また台所で水を入れて戻ってきた。恵津子は舌をだして、微笑んでいた。それは妹の嬉しい時の、小さい頃からの癖だった。
「さあ、もう寝ろよ」
右手を差しのべると、妹がその手を掴んだ。立てるかと言うと、うんと頷いた。僕が力を入れて立たせると、恵津子は浴室で立ち上がった。その瞬間、妹はまた嘔吐してしまった。そして僕は、その吐しゃ物をまともに浴びてしまった。
「ごめんなさい…」
「大丈夫、水だよ」
妹は飲んだ水をほとんど吐き出していた。それは気持ち悪さではなく、一気に飲んでしまった反射作用のようだった。妹はもう、しっかり立っていた。そして妹自身もまた、バスタオルを汚していた。しかしそれよりも、恵津子は僕のことを気にしていた。半分泣きそうになりながら、僕に謝っていた。泣きべそだった恵津子は、身体は大きく一人前の女性になっていた。だが僕の前では、子供の頃の可愛い妹のままだった。
「水、飲むか?」
恵津子はバスタオルを体に巻いて座っていた。そしてそのままの格好で、僕の方に向き直った。まだ濡れた髪が肩にかかり、バスタオルが胸を隠していた。しかし胸元のふくらみはバスタオルからはみ出ており、その裾からは黒い陰毛が見え隠れしていた。僕はまた、心が落ち着きを失くしそうになっていた。
「兄ちゃんは優しいね」
「昔から優しいけど?」
「うん、そう。昔から!」
恵津子は水を飲み干すと、お代わりを欲しがった。僕は軽く妹の頭をこづくと、また台所で水を入れて戻ってきた。恵津子は舌をだして、微笑んでいた。それは妹の嬉しい時の、小さい頃からの癖だった。
「さあ、もう寝ろよ」
右手を差しのべると、妹がその手を掴んだ。立てるかと言うと、うんと頷いた。僕が力を入れて立たせると、恵津子は浴室で立ち上がった。その瞬間、妹はまた嘔吐してしまった。そして僕は、その吐しゃ物をまともに浴びてしまった。
「ごめんなさい…」
「大丈夫、水だよ」
妹は飲んだ水をほとんど吐き出していた。それは気持ち悪さではなく、一気に飲んでしまった反射作用のようだった。妹はもう、しっかり立っていた。そして妹自身もまた、バスタオルを汚していた。しかしそれよりも、恵津子は僕のことを気にしていた。半分泣きそうになりながら、僕に謝っていた。泣きべそだった恵津子は、身体は大きく一人前の女性になっていた。だが僕の前では、子供の頃の可愛い妹のままだった。

