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年の離れた妹
第1章 帰省
「えっちゃんは赤ちゃんのとき、しょっちゅう吐いてたな」
場を和ますために話した言葉が、妹には逆効果になっていた。妹はまた、声を出して泣き始めた。僕はどうしてよいかわからず、思わず恵津子を抱き締めた。恵津子は僕の胸の中で泣いていた。

妹は泣きながら、僕を見た。その顔は間違いなく、小さなえっちゃんそのものだった。僕は子供の頃の父性を思い出していた。えっちゃんを泣き止ませなければならなかった。抱き締めながら、僕は妹の背中を叩いてあげた。少しずつ、恵津子は落ち着いてきた。

「えっちゃん、もう大丈夫?」
妹は無言で頷いた。僕は恵津子の頭を撫でてやると、自分でシャワーを浴びるよう促した。妹は素直にバスタオルを外し、僕に手渡した。ふたたび全裸になった妹から目を逸らし、僕は脱衣場へ出ていくと扉を閉めた。僕は汚れた服を脱ぐと恵津子のバスタオルと一緒に洗濯機に投げ入れた。そしてトランクス一枚で台所の椅子に座り、妹が出るのを待っていた。

「兄ちゃん、出たよ」
驚いたことに妹は裸のまま、脱衣場から出てきた。一瞬恵津子の盛り上がった乳房とピンクの乳首、小さく整えられた陰毛に目が行った。しかし何とか視線を外すとすれ違いに風呂場に向かい、妹に早く寝るよう声をかけ僕は扉を閉めた。妹は素直に返事をすると、自分の部屋に戻っていった。
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