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ザ・レイプ 犯された婦人警官
第1章 レイプされた婦人警官
 ゴミやペットボトルが散乱する床へと、再び引き倒され、完也が覆い被さって来る。生温かい息と舌が頬を這う。吐き気を催す感触。

「やめて…」

 智子の心の呻きが木霊となって、魂の処刑場に漂う。しかし、その声は地獄の邏卒たちには聞こえていない。投光器の光だけが、彼女の屈辱を淡々と記録していく。

 引き裂かれる制服の音。弾け飛ぶボタン。引き裂かれる智子の魂。

 完也の荒い息遣いが耳元で響く。

「大人しくしてれば、殴ったりはしねえから、なっ」

 完也の手のひらが背中にまわり、智子の身体がビクッと動く。息が荒くなり胸が激しい上下動を繰り返す。完也の指から垂らされた白いブラジャー。智子の目の前で、ゆらゆらと左右に揺れている。まるで、戦利品を誇示されているかのように。

「嫌ッ!」

 羞恥心から智子は、顔を背ける。今すぐ手に取って奪いたいが、Flopした心が許さない。彼女は警察官でも、女性でもない─完也の単なる生きた性人形へと貶められていく。

「私は...もう...私じゃない...」

 黒く見える虫の這うタイルの壁を見つめる目に、涙が溢れる。そこに無残にもブラジャーを落とされる。 

「これは私のしゃない…。私がつけてたブラジャーじゃない…。誰か別の人の落とし物…」

 智子の意識が現実から遠ざかっていく。それは自己防衛本能による解離であり、同時に、この耐えがたい現実からの無意識の逃避でもあった。

 少年の支配欲は、その解離をさらに深めていく。それは単なる性的暴力ではない。警察官という権力者への復讐、歪んだ優越感、そして父を逮捕した婦警への復讐─すべてが、この瞬間に収斂していく。

「撮影、バッチリだからな」

 少年の言葉が、遠くから聞こえてくる。その声には、被害者の尊厳を永遠に奪おうとする意図が込められていた。デジタルの記録は、この屈辱を永遠に残す─その認識が、智子の心をさらに深い闇へと追いやる。
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