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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)

・・・富田は、ガラス戸越しに幸乃が綿紬を脱ぐのが見えたのをきっかけに、湯船の中で上体を起こし、自分を取り巻く<家>の事情でモヤモヤしたままの気持を抑え込むように、両方の手のひらで湯を掬い、勢いよく顔を叩いてから立ち上がった。
ちょうどその時、幸乃が、腰に湯文字を巻いただけの姿で、ガラス戸を開けた。その豊かな胸の揺れと、ふくよかな腰回りの曲線を見た富田は、たちまち男根を屹立させたが、幸乃は、それが目に入らぬかのように、自然な口調で話し掛けた。
「お背中(せな)をお流しいたしましょう。富田様の今週の当番は千勢ですが、まだ夜学から戻っていませんので、ここは私が代わりに。」
ちょうどその時、幸乃が、腰に湯文字を巻いただけの姿で、ガラス戸を開けた。その豊かな胸の揺れと、ふくよかな腰回りの曲線を見た富田は、たちまち男根を屹立させたが、幸乃は、それが目に入らぬかのように、自然な口調で話し掛けた。
「お背中(せな)をお流しいたしましょう。富田様の今週の当番は千勢ですが、まだ夜学から戻っていませんので、ここは私が代わりに。」

