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イけない王子様と魔女
第1章 1
使者だと思っていた男は実はやんごとなきお方であったらしく、しかもこの励んでいる男の素性は言えないという。こちらも下手に知って口封じなんてされたらたまらないので深くは聞かないことにした。
やんごとなき使者はめちゃくちゃ言いにくそうに口にした。
「その……魔女様は見て分かるかと思うが、射精ができない呪いがかけられている」
ああ、お世継ぎ問題が絡んでいる。
本格的にまずい立場に置かれたことに今更じっとりした焦りを感じる。
「ずいぶん前からこの状態だ。あらゆる方法を試したが、悪魔憑きとの噂も流れ、使用人すら近付きたがらない。どうか呪いを解いてやってほしい。」
そう言うと、さっさと部屋から出て行ってしまったのだ。
ありえない。
あたしが暗殺者だったらどうするんだ!とか色々思うが、魔女の対応に慣れてるなとも思う。
基本的に魔女は、特にあたしのような分野の魔女は密室で一対一で対処していくことが多い。
仕方なく男の様子を観察する。
手入れも行き届いていないのか、少しくすんだ金髪が額に張り付いている。
まるであたしが見えていないように苦しげな呼吸で必死で快楽を貪っているが、イけないようで本当に苦しそうだ。肌は青白いが顔が端正な顔立ちで綺麗なので、つい、じっと見つめてしまった。いや、働け、あたし。
呪いは重ねてかけられていた。
色んな魔女が来て色々やりすぎて、かえって悪化したような痕跡がある。
1つめの呪いを解くと突然、「ウウ~~~!!ウグゥ~~~!!」という喘ぎ声がかなり大声で発せられ、慌てて音が漏れない結界を張る。
うわぁー……エロい。
半ば叫ぶような喘ぎ声を出しながら肉棒を狂ったように扱きながらのたうち回る姿は、本当にエロい。よだれを垂らしながら、腰を上下にヘコヘコと振り、陰のうがベチベチ当たる姿は美形だけに壮絶だ。
白目をむいて「ウウ~~~!!」と一生懸命出そうとしている様はかなり常軌を逸した姿に見える。
早く楽にしてやらないと、こっちまでムラムラしてたまらない。
2つ目の呪いを解くのには時間がかかった。
呪いというのは、解呪してほしいという気持ちが強ければ強いほど、解きやすいんだけど、射精することに必死すぎて全然そっちに意識がいってない。