この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
遥が 鉄の扉を叩き、ドアを開け 
中から罵声が響き四人の若い男女が 
脚本を手に立っていた

「 何故? そこで直ぐ 返した!? 」

女の娘が 項垂れ下げた手の台本が揺れている

「 手に持っているのは何だ!? 」

「 台本です・・・ 」

娘が 小さな声を振り絞って答え
沢入の容赦ない声が

「 読んだのか? 覚えたのか!? 」

「 お前の役は!? その娘の役は、立ち位置は!?
  性格を考えたのか!? 何故!? 何故!?
  直ぐ返事を返した!? 何故、間を考えなかった!? 」

「 辞めちまえ!? 台本をその通り返すだけ それで
  この映画が 出来るのか? カメラマン 監督
  助監督、そして高い金を出して 作る映画を
  お前さんの 棒読みが・・・・ 辞め! 辞め!!
  辞めちまえ!!! 駄目だな・・・・ 」

激高していた沢入が、部屋の隅に立つ、綾乃と遥に
視線を送り、

「 古川さん 」

遥は黙って 沢入と若者達の間に歩み寄った

「 笑顔を! 」


/375ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ