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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
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「 昨日のビデオを・・・ 」

沢入の前 椅子を用意して何時もの様に
横向きに座った時、沢入がリモコンのスイッチを入れ
テレビの下のデッキが音を立て始め 画面に
綾乃の顔がアップで映し出され 沢入の声が入る

・・・思い出すんだ 初めて旦那と
   付き合い始めた時の事を ・・・・・

綾乃の目に光が入り、少し照れた様な光が

・・・ 告白された時、嬉しかったか? ・・・

頷いた綾乃の瞳が変わった、少女の様なはにかむ瞳

・・・ 結婚式の時、幸せだったかな? ・・・

綾乃の顔が輝き、目は最大の幸福を与えられた表情に

・・・ 子供が生まれて、お乳を与えた時
    子供が初めて歩いた時、思い浮かべられるかな ・・・

綾乃の目が 微かに動き、思い出した目は慈愛を浮かべ微笑む

・・・ 旦那が夜の営みのお誘い ・・・・・

綾乃の目が淫蕩な光を浮かべ、綾乃に視線を送って来る

・・・ 山田さんだったかな? 訪ねて来た夜を ・・・

綾乃の表情が曇り、悲しみが浮かび、歪んだ顔から涙が
頬を零れ落ち 沢入の声が入る
・・・ 今日は此処まで 明日 また昼から ・・・

「 昨日 撮った貴方の表情 どうだね? 」

「 凄く・・・ 変わるんですね ・・・ 」

綾乃は 涙を流したシーンの時 沢入が細かく
その時の状況を綾乃に思い出させ、涙を引き出させた
事に狼狽したまま 答えていた

「 心に思い浮かべる、本心からの表情が瞳に
  光を真実を、伝える、昨日小沢君が 形だけの
  笑顔の後、心の底から嬉しいを表現しただろう
  私が、教えるのは心の使い方と、目の表情
  それだけ・・・ 」

「 成田さんに 演技を教える気は無い ただ
  想いが目に現れる事を学んで呉れれば 
  私の仕事は、終わりかな 」

沢入はテレビ画面の中、涙を流す綾乃の表情をみて
言う言葉に 綾乃は黙って頷いた

 「 今日は この後前回見た一つを時間まで
  何度か見て貰おうと思う、」

沢入は立ち上がり ビデオを入れ スイッチを入れた


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