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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
「 成田さんも、昨日、最後に私に送った流し目
  瞳に覚悟が見えたから、少しは判ったと思って
  今日は彼女のビデオを見せたんだ 」

「 間もなく時間だな、 」

沢入が時計を見て呟き、真剣な目で綾乃に
視線を送り、

「 成田さん、お名前は ? 」

「 綾乃と言います 」

「 譲の仕事を、一年すると小沢さんから聞いている 」

「 今日から、仕事の時貴方は 成田 綾 ! 」

「 成田 綾に成って 演じる 」

「 判るかな・・・? 」 

「 演じる・・? ですか・・・? 」

沢入の鋭い視線が瞳の奥に、突き刺さって来る
綾乃は、沢入の言葉、遥の笑顔、ビデオの中の
女性達の視線を、思い浮かべ、沢入が望む事が
朧気乍ら理解は出来たが、役に入れと言われる
難しさ、困難さを思い浮かべ、首を振った 

「 もう時間だから 次は18日の月曜に
  一週間の課題として、笑顔を出せる様に
  毎日訓練して欲しい、鏡に向かって
  口角を上げる処から、それが自然の笑みに
  見える様に、今日から時間の有る時
  鏡の自分を見つめて、練習を 」

「 18日待っているから 」

綾乃は立ち上がり、頭を下げ扉を出て
家路に向かう、ビルを出た途端、アスファルトに
溜まった夏の暑さは、容赦なく綾乃の体を
襲って来た
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