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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月

「 お子さん? 」
二人の子供を挟んで金魚すくいを
する親子を見て康二は聞いた
早紀は頷き 家族から離れるように
歩いて、康二を振り向き 大きな瞳が
康二を見つめ
「 月末に 引っ越すの 」
少し寂しそうに言う
・・・・・・・
康二は言葉に詰まり、
ただ早紀の目を見つめ頷いた
「 楽しかったな・・・ 」
早紀の瞳が康二を見つめ
手を後ろで組み 小さく呟いた
目を合わせる康二が 小さく頷く
早紀は溢れ出す言葉を押さえ 康二を見つめ
抱き着きたい衝動を堪え
無言のまま康二を見上げ
・・・もっと・・・・
小さく呟いた早紀は
次に繫がる言葉を飲み込み
毅然とした表情の中、
瞳を潤ませた目で 康二を見上げ
康二の手が 前に差し出され
早紀は小さく首を振り
後ろを振り向き
二人の間に 祭りの喧噪が蘇る
金魚すくいをしていた和彦が立ち上がり
回りを見回す姿を見て、早紀の足が動き
「 さようなら 」
一言 言うと家族の許へと歩いて行った
二人の男の子が 金魚の入った袋を持ち
早紀に見せ何か話しかけ 親子4人雑踏の中
消えて行く
二人の子供を挟んで金魚すくいを
する親子を見て康二は聞いた
早紀は頷き 家族から離れるように
歩いて、康二を振り向き 大きな瞳が
康二を見つめ
「 月末に 引っ越すの 」
少し寂しそうに言う
・・・・・・・
康二は言葉に詰まり、
ただ早紀の目を見つめ頷いた
「 楽しかったな・・・ 」
早紀の瞳が康二を見つめ
手を後ろで組み 小さく呟いた
目を合わせる康二が 小さく頷く
早紀は溢れ出す言葉を押さえ 康二を見つめ
抱き着きたい衝動を堪え
無言のまま康二を見上げ
・・・もっと・・・・
小さく呟いた早紀は
次に繫がる言葉を飲み込み
毅然とした表情の中、
瞳を潤ませた目で 康二を見上げ
康二の手が 前に差し出され
早紀は小さく首を振り
後ろを振り向き
二人の間に 祭りの喧噪が蘇る
金魚すくいをしていた和彦が立ち上がり
回りを見回す姿を見て、早紀の足が動き
「 さようなら 」
一言 言うと家族の許へと歩いて行った
二人の男の子が 金魚の入った袋を持ち
早紀に見せ何か話しかけ 親子4人雑踏の中
消えて行く

