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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月

黄色いティーシャツ 背中に長い黒髪が揺れ
4人の家族は 手を繋ぎ去って行く
康二は立ち止まったまま 早紀の後姿を見送った

8時半に成り 縁日が終り
天幕の上の明かりが落とされ

神社の回りから明かりが消え 参道に置かれた
ガラスボールの中の 蝋燭の明かりだけが
暗い神社の参道に揺らいでいる
松村が 時計を見て声を上げた

「 そろそろです 」

境内に続く参道脇に並べられた蝋燭が揺らぎ
参道の入口のガラスボールの中の蝋燭が
揺らいで消え 追うように一つ一つと消えていく 
参道の手前から灯された蝋燭の明かり 
まるで死者の魂が帰って行くように
寂しそうに境内に向かい 一つ一つと
足踏みする様に消えて行く 

康二は消えていく蝋燭の明かりを見ながら
黄色いティーシャツに掛かる長い黒髪を揺らし 
去って行った早紀の後姿を思い浮かべ
 
・・・さようなら・・・・

初めて 心の中で呟いた
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