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ユイとルイ
第2章 結衣子
「お父さん、着替えは?」
「いや、海に入らないし」
「えー、ノリわるーい!」
私は家からジーンズにセーター、そしてフリースの軽装でした。さすがに沖縄に着いた時に結衣子とおなじく Tシャツ姿になりましたが、まだまだ海に入る季節ではないと思っていました。
「まだ海に入るには寒いよ」
「まあお父さん、オジサンだもんね」
「うん。ビーサンは持ってるよ」
結衣子の軽口に合わせ、私は靴下を脱いでビーチサンダルに履き替えました。その間に結衣子はトランクから何かを取り出していました。
「おとうさん、短パンは持ってないの?」
「あ、忘れた…」
呆れたよう顔で、結衣子が私の足元に屈み込みました。そして私のジーンズの裾を折り曲げ、短パンのようにたくし上げました。
「認知症にはまだ早いよ」
「…うん」
私は足元の結衣子の姿に、一瞬息を呑みました。屈んだ結衣子はパーカーが捲れ、黄色い水着のデルタ部分の膨らみが丸見えになっていました。そしてパーカーの胸元から同じ黄色のビキニが覗き、白い胸の谷間が目の前にありました。
「さ、行こっ!」
「…うん」
「イェーイ、海っ!!」
白いバスタオルとサングラスだけを持ち、鼻歌を口ずさむ結衣子がドアを開けました。私は今にも走り出しそうな結衣子のあとを、帽子とタオルと水のペットボトルを持ち追いかけました。
「いや、海に入らないし」
「えー、ノリわるーい!」
私は家からジーンズにセーター、そしてフリースの軽装でした。さすがに沖縄に着いた時に結衣子とおなじく Tシャツ姿になりましたが、まだまだ海に入る季節ではないと思っていました。
「まだ海に入るには寒いよ」
「まあお父さん、オジサンだもんね」
「うん。ビーサンは持ってるよ」
結衣子の軽口に合わせ、私は靴下を脱いでビーチサンダルに履き替えました。その間に結衣子はトランクから何かを取り出していました。
「おとうさん、短パンは持ってないの?」
「あ、忘れた…」
呆れたよう顔で、結衣子が私の足元に屈み込みました。そして私のジーンズの裾を折り曲げ、短パンのようにたくし上げました。
「認知症にはまだ早いよ」
「…うん」
私は足元の結衣子の姿に、一瞬息を呑みました。屈んだ結衣子はパーカーが捲れ、黄色い水着のデルタ部分の膨らみが丸見えになっていました。そしてパーカーの胸元から同じ黄色のビキニが覗き、白い胸の谷間が目の前にありました。
「さ、行こっ!」
「…うん」
「イェーイ、海っ!!」
白いバスタオルとサングラスだけを持ち、鼻歌を口ずさむ結衣子がドアを開けました。私は今にも走り出しそうな結衣子のあとを、帽子とタオルと水のペットボトルを持ち追いかけました。