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ユイとルイ
第2章 結衣子
「えー、金髪にしたの?!」
「金髪じゃないよ、アッシュシルバー!」
私の驚きに対し、結衣子はいつものように口を尖らせました。その顔は美容室でメイクをしたのか、ずっと大人びて見えました。
「お母さんに怒られない?」
「春休み限定だから、大丈夫!たぶん…」
悪戯な顔でそう言うと、結衣子は私の腕を掴み歩き出しました。
「髪の色、お父さんとお揃いになったね!」
歩きながら背伸びをすると、結衣子は私の白髪頭を触り笑っています。私の目の前すぐに、結衣子の艶やかな唇がありました。
「お腹減ったー!お昼、お昼!!」
結衣子は無邪気な鼻歌を口ずさんでいます。そして私にピッタリ寄り添う結衣子の身体から、甘い匂いが漂っていました。
「ゴメンね、お父さん…お酒飲めなくて」
「いいよ、ホテルに帰って飲むから…」
結局ショッピングモールで昼食のあと、私たちは映画を見ることになりました。せっかくの旅先で映画はもったいないと思いましたが、結衣子の希望に合わせることにしました。なぜならこの旅行は、結衣子の合格祝いなのです。そして6時過ぎにモールを出ると、夕食も道路端にある沖縄そば屋で済ませました。
「今日もバー行く?」
「部屋で缶ビールでも飲むよ」
「えー、残念…せっかくのオシャレなホテルだよ?」
ホテルへ帰るレンタカーの車内で、結衣子が無邪気にはしゃいでいました。ボブの横顔は妻とそっくりで、私はいつもと勝手が違うことに少し戸惑っていました。
「ユイちゃん、何でお母さんの服なの?」
「やば、オバサンぽい?」
「そうじゃなくてw」
口を開くと結衣子はやっぱり『ユイちゃん』でした。しかし口調は変わらない結衣子も、その仕草にいつもと違う雰囲気を纏っていました。
「金髪じゃないよ、アッシュシルバー!」
私の驚きに対し、結衣子はいつものように口を尖らせました。その顔は美容室でメイクをしたのか、ずっと大人びて見えました。
「お母さんに怒られない?」
「春休み限定だから、大丈夫!たぶん…」
悪戯な顔でそう言うと、結衣子は私の腕を掴み歩き出しました。
「髪の色、お父さんとお揃いになったね!」
歩きながら背伸びをすると、結衣子は私の白髪頭を触り笑っています。私の目の前すぐに、結衣子の艶やかな唇がありました。
「お腹減ったー!お昼、お昼!!」
結衣子は無邪気な鼻歌を口ずさんでいます。そして私にピッタリ寄り添う結衣子の身体から、甘い匂いが漂っていました。
「ゴメンね、お父さん…お酒飲めなくて」
「いいよ、ホテルに帰って飲むから…」
結局ショッピングモールで昼食のあと、私たちは映画を見ることになりました。せっかくの旅先で映画はもったいないと思いましたが、結衣子の希望に合わせることにしました。なぜならこの旅行は、結衣子の合格祝いなのです。そして6時過ぎにモールを出ると、夕食も道路端にある沖縄そば屋で済ませました。
「今日もバー行く?」
「部屋で缶ビールでも飲むよ」
「えー、残念…せっかくのオシャレなホテルだよ?」
ホテルへ帰るレンタカーの車内で、結衣子が無邪気にはしゃいでいました。ボブの横顔は妻とそっくりで、私はいつもと勝手が違うことに少し戸惑っていました。
「ユイちゃん、何でお母さんの服なの?」
「やば、オバサンぽい?」
「そうじゃなくてw」
口を開くと結衣子はやっぱり『ユイちゃん』でした。しかし口調は変わらない結衣子も、その仕草にいつもと違う雰囲気を纏っていました。