この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ユイとルイ
第2章 結衣子
「さあ、トランプしよー!」
いつものパジャマ姿の結衣子が、有無を言わさずトランプをシャッフルしています。私が観念してトランプを手に取ると、結衣子が満面に笑みを浮かべビールを開けてくれました。

「おつまみもあるよ!」
私の好きなスルメの袋を開け、結衣子はそのひとつを口に入れてくれました。そしてベッドの上で、父と娘は遅くまでトランプに興じることになりました。

朝の8時を過ぎ、私はやっと目を覚ましました。隣で結衣子もシーツに包まり、うつ伏せで爆睡しています。トランプは結構盛り上がり、ふたりが眠りについたのは3時を回っていました。私は結衣子の銀色の頭を撫でると、声を掛けました。

「ユイちゃん、朝ご飯は?」
「今日はいい…」
「パンケーキはいいの?」
結衣子は目を瞑ったまま、コクンと頷きました。私もまだ眠かったこともあり、そのままベッドに戻ると目を瞑りました。そしていつの間にか私も眠りに落ちていました。そしてふと気が付くと、結衣子が私の顔を覗き込んでいました。

「びっくりした?w」
「何…してんの?!」
結衣子はこちらを向いて、その肢体をぴったり私にくっつけていました。私の鼻先に結衣子のシャンプーと体臭が混じった、甘い匂いが溢れていました。

「…ちょっと、嬉しくてさ!」
「何が…?」
「今…お父さんと一緒に寝てること!
私の顔を見ながら結衣子は満面に笑みを浮かべていました。結衣子の温かな身体が私を包んでいました。

「だって、ユイさぁ…生まれてからお父さんと寝たことないもん」
真面目に答える結衣子の顔に、私は思わず無言になりました。結衣子は実父を全く知りません。そして私は小さなころの実娘、瑠依のことを思い出しました。瑠依のあどけない寝姿が頭に浮かぶと、思わず私は結衣子の頭を抱きしめました。すると結衣子はそのまま、しばらくのあいだ目を閉じていました。

「うん、こんな感じなんだ…」
独り言のように声を出すと、結衣子は目を開けました。そして私の手をゆっくり解くと、ベッドを下りました。しかし結衣子は振り返り、またベッドに上ると私の顔を覗き込みました。

/29ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ