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ユイとルイ
第2章 結衣子
「お父さん、割とイケメンだよねw」
「うん、よく言われるw」
「やばwオジサンだけどねww」
軽口を言いながら、結衣子は私の髪を整えてくれました。私はいつも髪を上げ、整髪料で後ろに流しています。しかしその日は前髪を下ろし、若い子のようなサラサラスタイルにしてくれました。

「うん、イケオジ!」
「やめて、若作りじゃんw」
私が髪を後ろに撫でつけようとすると、結衣子がその手を止めました。

「今夜はそれでバーに行こっ!」
「またバー行くの?」
「うん、バーで夜ご飯!」
結衣子は鏡越しに嬉しそうに答えると、後ろ手で水着のブラを外し始めました。シャワーを浴びるのだと思い、私は慌てて立ち上がりました。結衣子は気にする素振りもなく、ブラを外すとパンツも脱ぎだしました。全裸になった結衣子の姿が、一瞬鏡越しに見えました。少し赤く焼けた結衣子の裸身は、水着の跡だけが白く輝いていました。

シャワーを浴びると私たちは疲れで眠くなり、1時間ほど仮眠してバーに向かいました。初日の女性のバーテンダーさんがいて、結衣子は楽しそうに話をしていました。

「明日はもうウチかー!」
バーのご飯も終わり、私たちは部屋に戻ってきました。結衣子は部屋に戻るなり、大きな声で叫んでいました。

「お父さん…飛行機、夜だよね?」
「うん、それまでどこ行く?」
「じゃあ、那覇の街に行くー!」
私たちは沖縄に来て、ホテル以外は近くのショッピングセンターに行ったきりでした。ホテルのチェックアウトは12時、飛行機は20時過ぎの出発ですから、那覇に行ってもゆっくりと過ごすことができます。

「じゃあ、今夜もゆっくりできるね…」
「いいけど、明日の朝食バイキングは?」
「絶対!パンケーキ食べる!!」
今朝はビーチでコンビニのおにぎりで過ごした結衣子は、翌朝のバイキングに燃えていました。私はそんな無邪気な結衣子に微笑んでいました。
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