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ユイとルイ
第2章 結衣子
「沖縄、楽しみ!」
「うん、まずどこ行く?」
「絶対海!」
そう言うと結衣子は私の右手を取り、自分の肩に回しました。そして身体を私に預けると、自分の右腕で私の右腕を挟み手を握りました。
「ユイ、ちょっと寝る!」
「はいはい…」
「沖縄の海が見えたら起こしてね」
身体を寄せてくるのは小学生のころから、電車の中で眠るときの結衣子の癖でした。しかし中学生になると電車で寝ることもなくなり、思春期もありスキンシップも減っていました。久しぶりの結衣子の体温は熱く、そして甘い香りがしていました。私は自分の体温も上がりつつあるのを感じていました。
「ホテル着いたら、すぐ海に行くからね」
「さっきも聞いた」
「ユイの水着、びっくりしないでね!」
そう言うと結衣子は私の頬に軽くキスをしました。私がびっくりして目を開けると、結衣子はすぐに寝たふりをしました。
「お父さん、おやすみー」
そして結衣子は本当に眠ってしまいました。私も眠ろうとしましたが、沖縄までずっと結衣子の身体を支える羽目になっていました。
「暑ーい!」
空港でレンタカーを待つあいだ外に出ると、夏のような日差しで結衣子が思わず大きな声を上げました。結衣子は着ていた薄いグレーのパーカーを脱ぐと、白いTシャツ一枚になりました。165センチを超えた結衣子の胸はツンと盛り上がり、グレーのミニスカートから、部活を引退して白くなった細い脚を覗かせています。そして朝から洗面所で格闘したウェーブをかけた髪と、妻の大きな黒いサングラスをかけた姿は、とても15歳の中学3年生には見えません。しかし、いつの間にかアイスを買って嬉しそうに食べるその顔は、子供のころの結衣子そのままでした。
「あ、お父さんも食べる?」
私の視線を感じたようで、結衣子が舐めていたチョコミントを差し出しました。結衣子の無邪気な表情に私は頬が緩み、もうひとりの娘…瑠依の顔を思い浮かべました。
「うん、まずどこ行く?」
「絶対海!」
そう言うと結衣子は私の右手を取り、自分の肩に回しました。そして身体を私に預けると、自分の右腕で私の右腕を挟み手を握りました。
「ユイ、ちょっと寝る!」
「はいはい…」
「沖縄の海が見えたら起こしてね」
身体を寄せてくるのは小学生のころから、電車の中で眠るときの結衣子の癖でした。しかし中学生になると電車で寝ることもなくなり、思春期もありスキンシップも減っていました。久しぶりの結衣子の体温は熱く、そして甘い香りがしていました。私は自分の体温も上がりつつあるのを感じていました。
「ホテル着いたら、すぐ海に行くからね」
「さっきも聞いた」
「ユイの水着、びっくりしないでね!」
そう言うと結衣子は私の頬に軽くキスをしました。私がびっくりして目を開けると、結衣子はすぐに寝たふりをしました。
「お父さん、おやすみー」
そして結衣子は本当に眠ってしまいました。私も眠ろうとしましたが、沖縄までずっと結衣子の身体を支える羽目になっていました。
「暑ーい!」
空港でレンタカーを待つあいだ外に出ると、夏のような日差しで結衣子が思わず大きな声を上げました。結衣子は着ていた薄いグレーのパーカーを脱ぐと、白いTシャツ一枚になりました。165センチを超えた結衣子の胸はツンと盛り上がり、グレーのミニスカートから、部活を引退して白くなった細い脚を覗かせています。そして朝から洗面所で格闘したウェーブをかけた髪と、妻の大きな黒いサングラスをかけた姿は、とても15歳の中学3年生には見えません。しかし、いつの間にかアイスを買って嬉しそうに食べるその顔は、子供のころの結衣子そのままでした。
「あ、お父さんも食べる?」
私の視線を感じたようで、結衣子が舐めていたチョコミントを差し出しました。結衣子の無邪気な表情に私は頬が緩み、もうひとりの娘…瑠依の顔を思い浮かべました。