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ユイとルイ
第2章 結衣子
「お父さんも食べる?」
いつもの笑顔で結衣子がグミを手に取りました。私は動揺を隠すように頷くと、結衣子が私の口にグミを入れてくれました。
「イエーイ、海へゴー!」
シートを元に戻しベルトを着けると、結衣子がはしゃいだ声を上げました。私が車を走らせると、結衣子はイヤホンで音楽を聞き始めました。
「なに聞いてるの?」
「うん、お父さんも聞く?」
結衣子はスマホを操作すると車のステレオにつなぎました。私にとっては懐かしい、青春時代のヒット曲が流れました。
「小さいころ、お父さんの車でよく聞いたよ」
「憶えてた?」
「うん、ユイもこの曲大好き!」
そう言うと結衣子はまたグミを取り出し、私の目の前に差し出しました。私がグミを咥えるとき、結衣子の指先が私の唇に触れました。そして結衣子は無邪気にもうひとつグミを取り出し、こんどは自分の口に入れその指先をぺろりと舐めました。
「レッツ、ゴー!」
はしゃぐ娘と微笑む父を乗せた車は、沖縄の海岸線を走り続けました。そして2時間近くかけ、私たちはホテルに到着しました。いつの間にか結衣子は眠っており、ホテルに着いたことも気付かず熟睡しています。
「ユイちゃん、着いたよ」
大きな口を開けて眠っていた結衣子が、パッと目を覚ましました。そして口の端から垂れたよだれを慌てて腕で拭いていました。私はその姿に思わず笑ってしまいました。
いつもの笑顔で結衣子がグミを手に取りました。私は動揺を隠すように頷くと、結衣子が私の口にグミを入れてくれました。
「イエーイ、海へゴー!」
シートを元に戻しベルトを着けると、結衣子がはしゃいだ声を上げました。私が車を走らせると、結衣子はイヤホンで音楽を聞き始めました。
「なに聞いてるの?」
「うん、お父さんも聞く?」
結衣子はスマホを操作すると車のステレオにつなぎました。私にとっては懐かしい、青春時代のヒット曲が流れました。
「小さいころ、お父さんの車でよく聞いたよ」
「憶えてた?」
「うん、ユイもこの曲大好き!」
そう言うと結衣子はまたグミを取り出し、私の目の前に差し出しました。私がグミを咥えるとき、結衣子の指先が私の唇に触れました。そして結衣子は無邪気にもうひとつグミを取り出し、こんどは自分の口に入れその指先をぺろりと舐めました。
「レッツ、ゴー!」
はしゃぐ娘と微笑む父を乗せた車は、沖縄の海岸線を走り続けました。そして2時間近くかけ、私たちはホテルに到着しました。いつの間にか結衣子は眠っており、ホテルに着いたことも気付かず熟睡しています。
「ユイちゃん、着いたよ」
大きな口を開けて眠っていた結衣子が、パッと目を覚ましました。そして口の端から垂れたよだれを慌てて腕で拭いていました。私はその姿に思わず笑ってしまいました。