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コンビニバイトの男の子
第7章 歪み
【3】
書斎に入ると、貴之はデスクトップパソコンの電源ボタンを押して椅子に座った。リクライニングの背もたれを倒して大きな溜め息をつく。
(シュウが疲れと勘違いしてくれて、助かった・・・)
萩子の顔を見ると、昨夜、モニター越しではあるが初めて目の当たりにした最愛の妻が壮絶に逝く姿と、恍惚とした表情が思い浮かび、普段どおりに話をするどころか目を向けることさえできなかった。
そんな萩子への態度とは裏腹に、貴之の男根は萩子の姿を見た瞬間から怒張し続け、今も萎えることなくパンツの中で窮屈さを感じさせている。スウェットの上から、勃起する男根を触って位置を調整した。そのまま弄り続けたくなる気持ちを堪え、躰を起こす。入力待ちだったOSのパスワードを打ち込んでサインインすると、スタートアップに登録したいつものソフトが自動的に起動した。
起動中のポップアップが数秒間表示された後、メインモニターには昨夜見ていたのと同じ寝室の映像が、サブモニターにはデフォルトで表示されるマルチウィンドウに、それぞれ異なる映像が映し出された。玄関、リビング、ダイニング、キッチン、寝室、洗面室。各部屋に設置した、メッシュWi-Fi子機などに巧妙に隠したカメラからのライブ映像である。その中で、萩子が映っているキッチンのウィンドウをクリックして、メインモニターに表示した。洗い物のカチャカチャという音がスピーカーから流れてくる。機嫌がいい時の癖である、萩子の鼻歌も聞こえてきていた。
(鮎川君とのセックス、相当満足したんだろうな。・・・あれだけ声出したら、枯れてもくるよ)
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