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コンビニバイトの男の子
第8章 密談

汚れたティッシュをトイレに捨てて戻ってきた貴之は、椅子にどさっと座った。
「ふーっ」
大きく溜め息をつくと、萩子の中で悠希が達した直後を捉えた静止画像が映ったモニターに目を向けた。画面右下の時刻は午前3時を超えていた。
(もうこんな時間か・・・)
萩子と悠希が寝室に入ってからここまで経過した時間の倍以上も視聴に時間を要した。ふたりに起こっていたこと全てを目に焼き付けたいという思いから、スキップせずに等倍で再生した上に、途中で視聴に耐えられなくなって一時停止したり、拡大して再度見直したりしたためだった。ふたりが親密さを増すほど停止する間隔が短くなり、深呼吸して落ち着くために停止している時間や、見直しの時間が長くなっていった結果、ここまで時間が掛かってしまった。
絶頂の余韻を引き摺りながら、再生ボタンを押して続きを見た。
玄関にふたりが向かい、萩子がそのまま見送るかと思った時、いきなり悠希に駆け寄りキスをした。唇を離した後、何か話し掛けていたが聞き取れなかった。
(シュウは何を言ったんだ?)
音量を上げて繰り返し再生したが、隠しカメラの位置が悪く音声が拾えていなかったようで、結局解らなかった。
諦めて、続きを再生した。
リビングに戻った萩子はソファに座って暫くぼーっとしていたが、貴之からのメッセージが届くと急いで後始末を始めた。寝室に残っていた使用済みコンドームと包みをキッチンのゴミ箱に捨てるのを見て、貴之は苦笑した。
(あの時感じたことは、間違ってなかったんだ)
自分が帰宅した場面が映し出されたところで再生を終了した。
視聴中の感情の起伏があまりにも大きく、疲れ切っていたが、寝室には行きたくなかった。萩子を見るのが辛いというのもあったが、それ以上にふたりがセックスした部屋に今は入りたくなかった。椅子のリクライニングの背もたれを倒し、仰向けに横たわった。
興奮が治まってからは、大きな後悔の念に苛まれた。
(シュウ、ごめん。僕は最愛の妻になんて酷いことをしてしまったんだ。ほんとにごめん・・・)
貴之は妻に謝罪しながら、疲れからいつの間にか深い眠りに落ちた。
「ふーっ」
大きく溜め息をつくと、萩子の中で悠希が達した直後を捉えた静止画像が映ったモニターに目を向けた。画面右下の時刻は午前3時を超えていた。
(もうこんな時間か・・・)
萩子と悠希が寝室に入ってからここまで経過した時間の倍以上も視聴に時間を要した。ふたりに起こっていたこと全てを目に焼き付けたいという思いから、スキップせずに等倍で再生した上に、途中で視聴に耐えられなくなって一時停止したり、拡大して再度見直したりしたためだった。ふたりが親密さを増すほど停止する間隔が短くなり、深呼吸して落ち着くために停止している時間や、見直しの時間が長くなっていった結果、ここまで時間が掛かってしまった。
絶頂の余韻を引き摺りながら、再生ボタンを押して続きを見た。
玄関にふたりが向かい、萩子がそのまま見送るかと思った時、いきなり悠希に駆け寄りキスをした。唇を離した後、何か話し掛けていたが聞き取れなかった。
(シュウは何を言ったんだ?)
音量を上げて繰り返し再生したが、隠しカメラの位置が悪く音声が拾えていなかったようで、結局解らなかった。
諦めて、続きを再生した。
リビングに戻った萩子はソファに座って暫くぼーっとしていたが、貴之からのメッセージが届くと急いで後始末を始めた。寝室に残っていた使用済みコンドームと包みをキッチンのゴミ箱に捨てるのを見て、貴之は苦笑した。
(あの時感じたことは、間違ってなかったんだ)
自分が帰宅した場面が映し出されたところで再生を終了した。
視聴中の感情の起伏があまりにも大きく、疲れ切っていたが、寝室には行きたくなかった。萩子を見るのが辛いというのもあったが、それ以上にふたりがセックスした部屋に今は入りたくなかった。椅子のリクライニングの背もたれを倒し、仰向けに横たわった。
興奮が治まってからは、大きな後悔の念に苛まれた。
(シュウ、ごめん。僕は最愛の妻になんて酷いことをしてしまったんだ。ほんとにごめん・・・)
貴之は妻に謝罪しながら、疲れからいつの間にか深い眠りに落ちた。

