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コンビニバイトの男の子
第8章 密談

以前貴之は、同じ寝取られ気質の男性の体験談で、パートナーが他の男性とセックスした後に、セックスレスを解消できたという投稿を読んでいた。同じように、自分も妻とセックスできるようになるのではと漠然と思っていた。
しかし、そうはならなかった。
相変わらず萩子を誘うことへの躊躇いは無くならなかった。その一方で、貴之はそれから毎晩、書斎に籠もって映像を見るようになった。見終わった後は、もう見るのはやめようと毎回思いながら、次の日の夜になると見たいという欲求に抗えなかった。
貴之が毎晩書斎に籠もることについて、萩子は何も訊かなかった。萩子も、貴之と顔を合わせる時間が減ることに安堵しているのは明らかだった。
同じ動画を1週間も見続けていると、不本意ながらも慣れて耐性ができ、貴之は冷静に見ることができるようになった。すると、色々と疑問が湧くようになった。
最初は、映像で見えなかった部分がどうなっているのかを知りたくなった。そのうちに、悠希に対して、萩子と親密になっていく過程でどう感じていたのかも知りたくなってきた。最後のキスを交わした後の萩子の言葉も気になった。
そして、確かめなければならないこともあった。
これらを解決する為には、もう1度悠希と会って話をしなければならなかった。自ら企てたとはいえ、妻と肉体関係となった男性と会うかどうか、貴之は迷った。
数日悩んだが、今回のけじめとして会って話をすべきだと考え、悠希にメッセージを送った。あの日の御礼を送って以来だった。
《星野貴之:この前のことで直接会って話したいことがあるんだけど、時間取ってもらえないかな?》
直ぐに既読が付いたが、返事は暫く返ってこなかった。
(突然送ったから戸惑っているのかな?何の話か、詳しく伝えた方がいいかも)
追加でメッセージを書こうとしたが、文字にしづらくどう書こうか迷っていたところで、悠希から返信が届いた。
《山田様:わかりました》
《山田様:いつ頃がいいでしょうか》
以前と変わらない礼儀正しい内容で了承してもらえたことにほっとすると、やり取りを続けて、ふたりが関係を持ってから2週間後となる次の週末、最初に話をしたレストランで再び会う予定を取り決めた。
しかし、そうはならなかった。
相変わらず萩子を誘うことへの躊躇いは無くならなかった。その一方で、貴之はそれから毎晩、書斎に籠もって映像を見るようになった。見終わった後は、もう見るのはやめようと毎回思いながら、次の日の夜になると見たいという欲求に抗えなかった。
貴之が毎晩書斎に籠もることについて、萩子は何も訊かなかった。萩子も、貴之と顔を合わせる時間が減ることに安堵しているのは明らかだった。
同じ動画を1週間も見続けていると、不本意ながらも慣れて耐性ができ、貴之は冷静に見ることができるようになった。すると、色々と疑問が湧くようになった。
最初は、映像で見えなかった部分がどうなっているのかを知りたくなった。そのうちに、悠希に対して、萩子と親密になっていく過程でどう感じていたのかも知りたくなってきた。最後のキスを交わした後の萩子の言葉も気になった。
そして、確かめなければならないこともあった。
これらを解決する為には、もう1度悠希と会って話をしなければならなかった。自ら企てたとはいえ、妻と肉体関係となった男性と会うかどうか、貴之は迷った。
数日悩んだが、今回のけじめとして会って話をすべきだと考え、悠希にメッセージを送った。あの日の御礼を送って以来だった。
《星野貴之:この前のことで直接会って話したいことがあるんだけど、時間取ってもらえないかな?》
直ぐに既読が付いたが、返事は暫く返ってこなかった。
(突然送ったから戸惑っているのかな?何の話か、詳しく伝えた方がいいかも)
追加でメッセージを書こうとしたが、文字にしづらくどう書こうか迷っていたところで、悠希から返信が届いた。
《山田様:わかりました》
《山田様:いつ頃がいいでしょうか》
以前と変わらない礼儀正しい内容で了承してもらえたことにほっとすると、やり取りを続けて、ふたりが関係を持ってから2週間後となる次の週末、最初に話をしたレストランで再び会う予定を取り決めた。

