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コンビニバイトの男の子
第8章 密談

【5】
貴之は約束した時間に少し遅れて、個室の扉の前に立った。悠希は既に来ているとフロントの人から聞いていた。
悠希とは、萩子とセックスしてから初めて会うことになるため、極度に緊張していた。
(直接顔を見て、冷静でいられるのか?)
会うことを決めてから何度も自分に問い掛けてきたが、いつも答えは、
(会ってみなければわからない)
だった。
貴之は手を握り、拳で胸を軽く叩いた。
(冷静にいこう。これは、自分が望んで決めたことだ。鮎川君は望み通りにしてくれたんだ。恨むことじゃない)
そう言い聞かせると、いくぞっと心の中で気合を入れて扉をノックし、中に入った。
「お待たせしてすまなかった」
「こ、こんばんは。いえ、大丈夫です」
悠希が急いで立ち上がってお辞儀をした。悠希もかなり緊張していることが判った。
「この前はありがとう。話は後にして、まずは食事にしようか。お腹空いててね」
場を和ませるために、食事中も当たり障りの無い会話を振り、悠希も段々とリラックスして話できるようになっていった。
店員が食後のドリンクを置いて去っていった後、貴之はいよいよ本題の話を始めた。
「突然会いたいなんてお願いして、すまなかったね。びっくりしただろ?」
「は、はい。まあ・・・」
「この前のこと、直接話をしたくてね」
いろいろと訊きたいことがある中で、先ずは1番に知りたいことを尋ねることにした。
「寝室での状況を詳しく教えて欲しいんだけど・・・」
「えっ、カメラに映っていませんでしたか?すみません、どこから撮影しているのかわからなくて」
恐縮する悠希に、貴之は慌てて否定した。
「違う、違う。すまない、言い方が悪かったね。映像はちゃんと撮れていたよ。実はその動画を持ってきてるんだ。これを見ながら・・・」
「そんな、いいです。見るなんて恥ずかしいしですし」
ダレスバッグからタブレットを取り出した貴之に、悠希は手を振って断った。
「それに、撮影された動画は星野さんだけのものですから」
貴之は約束した時間に少し遅れて、個室の扉の前に立った。悠希は既に来ているとフロントの人から聞いていた。
悠希とは、萩子とセックスしてから初めて会うことになるため、極度に緊張していた。
(直接顔を見て、冷静でいられるのか?)
会うことを決めてから何度も自分に問い掛けてきたが、いつも答えは、
(会ってみなければわからない)
だった。
貴之は手を握り、拳で胸を軽く叩いた。
(冷静にいこう。これは、自分が望んで決めたことだ。鮎川君は望み通りにしてくれたんだ。恨むことじゃない)
そう言い聞かせると、いくぞっと心の中で気合を入れて扉をノックし、中に入った。
「お待たせしてすまなかった」
「こ、こんばんは。いえ、大丈夫です」
悠希が急いで立ち上がってお辞儀をした。悠希もかなり緊張していることが判った。
「この前はありがとう。話は後にして、まずは食事にしようか。お腹空いててね」
場を和ませるために、食事中も当たり障りの無い会話を振り、悠希も段々とリラックスして話できるようになっていった。
店員が食後のドリンクを置いて去っていった後、貴之はいよいよ本題の話を始めた。
「突然会いたいなんてお願いして、すまなかったね。びっくりしただろ?」
「は、はい。まあ・・・」
「この前のこと、直接話をしたくてね」
いろいろと訊きたいことがある中で、先ずは1番に知りたいことを尋ねることにした。
「寝室での状況を詳しく教えて欲しいんだけど・・・」
「えっ、カメラに映っていませんでしたか?すみません、どこから撮影しているのかわからなくて」
恐縮する悠希に、貴之は慌てて否定した。
「違う、違う。すまない、言い方が悪かったね。映像はちゃんと撮れていたよ。実はその動画を持ってきてるんだ。これを見ながら・・・」
「そんな、いいです。見るなんて恥ずかしいしですし」
ダレスバッグからタブレットを取り出した貴之に、悠希は手を振って断った。
「それに、撮影された動画は星野さんだけのものですから」

