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コンビニバイトの男の子
第8章 密談

「鮎川君、遅くなったが改めて今回のことで御礼を言わせてもらうよ。僕の願望に付き合ってくれてありがとう」
「そんな、御礼なんて」
「いい体験になったかな?」
「もちろんです。萩子さんにも伝えましたが、一生の思い出になりました。絶対忘れません。こちらこそありがとうございました」
悠希が深々とお辞儀をした。
「そっか、一生の思い出か・・・。そうだよな、一生に一回だけの初体験だもんな。それがいい体験だったら、絶対忘れないよな。そんな体験できたんだから、感謝してもらってもいいよね」
貴之が笑顔を見せながら身を乗り出した。
「もちろん感謝してますけど・・・。えっ、な、何ですか?」
貴之から異様な圧を感じて、悠希は身を引いた。
「鮎川君は、妻の様子が解らなくて不安だった。そうだよね?」
「そうですけど」
「妻の方も、きっと鮎川君から結果を聞きたいはずだ。だから、もう一度ふたりが話をする機会を作ろうと思う。その時に、またお願いしたいことがあるんだ」
「お願い、ですか?」
「さっき言ったように、妻は何もなかったようにしている。まあ、そうするしかないんだけど、だから今回のことをどう捉えているのかわからなくて、それが気になってね。さっき妻の最後の言葉が判って、益々気になってきた。妻は今回の鮎川君とのことをどう思っているんだろうって」
「萩子さんが、自分とのことを・・・」
「そう。ただ、僕が訊く訳にもいかない。なので、その確認を鮎川君にお願いしたいんだ」
「えっ?自分に確認って?」
貴之は一呼吸おいた。
(もうこれしか、確認する術が浮かばなかった)
「そんな、御礼なんて」
「いい体験になったかな?」
「もちろんです。萩子さんにも伝えましたが、一生の思い出になりました。絶対忘れません。こちらこそありがとうございました」
悠希が深々とお辞儀をした。
「そっか、一生の思い出か・・・。そうだよな、一生に一回だけの初体験だもんな。それがいい体験だったら、絶対忘れないよな。そんな体験できたんだから、感謝してもらってもいいよね」
貴之が笑顔を見せながら身を乗り出した。
「もちろん感謝してますけど・・・。えっ、な、何ですか?」
貴之から異様な圧を感じて、悠希は身を引いた。
「鮎川君は、妻の様子が解らなくて不安だった。そうだよね?」
「そうですけど」
「妻の方も、きっと鮎川君から結果を聞きたいはずだ。だから、もう一度ふたりが話をする機会を作ろうと思う。その時に、またお願いしたいことがあるんだ」
「お願い、ですか?」
「さっき言ったように、妻は何もなかったようにしている。まあ、そうするしかないんだけど、だから今回のことをどう捉えているのかわからなくて、それが気になってね。さっき妻の最後の言葉が判って、益々気になってきた。妻は今回の鮎川君とのことをどう思っているんだろうって」
「萩子さんが、自分とのことを・・・」
「そう。ただ、僕が訊く訳にもいかない。なので、その確認を鮎川君にお願いしたいんだ」
「えっ?自分に確認って?」
貴之は一呼吸おいた。
(もうこれしか、確認する術が浮かばなかった)

