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コンビニバイトの男の子
第8章 密談

この萩子の違いの原因は、悠希の訪問から見返して、リビングで悠希が誘う前の会話と、その後の脱衣室での独り言で判った。
(鮎川君から誘う言葉を引き出すように誘導していた。シュウは、2度目を期待していたんだ)
高揚した気分が落ち着くと、萩子が2度目を受け入れたことに動揺した。
(2度あることは3度あるかもしれない)
諺が浮かび、不安が湧いてきた。
更に悠希からの帰宅時間を遅らせるようにとのメッセージの意図に気付いたことで、不安に拍車をかけた。
悠希が去った後の萩子は、暫く物思いに耽り、後始末や家事を始めようとしていなかった。その様子から、悠希とのことを何か考えているのは明らかだった。
(それを見越してのメッセージだったんだ)
それだけ萩子の心理を把握しているということは、萩子の心理をコントロールすることも可能なのではと思った。
これ以上ふたりが関係を持たないようにすぐにでも対処しなければと、深夜にも関わらずメッセージを送った。
《星野貴之:動画を確認しました。これで終わりです》
返信は、次の日の午前中にあった。
《山田様:わかりました》
《山田様:貴重な経験をさせてもらい、感謝しています》
続くメッセージに、貴之は怒りを覚えた。
《山田様:また何かありましたら連絡してください》
(もう、何もないよ。ある訳がない)
そのときの貴之は、後にその考えを覆すことになるとは微塵も思っていなかった。
(鮎川君から誘う言葉を引き出すように誘導していた。シュウは、2度目を期待していたんだ)
高揚した気分が落ち着くと、萩子が2度目を受け入れたことに動揺した。
(2度あることは3度あるかもしれない)
諺が浮かび、不安が湧いてきた。
更に悠希からの帰宅時間を遅らせるようにとのメッセージの意図に気付いたことで、不安に拍車をかけた。
悠希が去った後の萩子は、暫く物思いに耽り、後始末や家事を始めようとしていなかった。その様子から、悠希とのことを何か考えているのは明らかだった。
(それを見越してのメッセージだったんだ)
それだけ萩子の心理を把握しているということは、萩子の心理をコントロールすることも可能なのではと思った。
これ以上ふたりが関係を持たないようにすぐにでも対処しなければと、深夜にも関わらずメッセージを送った。
《星野貴之:動画を確認しました。これで終わりです》
返信は、次の日の午前中にあった。
《山田様:わかりました》
《山田様:貴重な経験をさせてもらい、感謝しています》
続くメッセージに、貴之は怒りを覚えた。
《山田様:また何かありましたら連絡してください》
(もう、何もないよ。ある訳がない)
そのときの貴之は、後にその考えを覆すことになるとは微塵も思っていなかった。

