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コンビニバイトの男の子
第8章 密談
店員が下がり、再び2人きりになった。
「それで、時期はいつ頃を考えてますか?すみませんが、これから学校が忙しくなりそうで・・・」
「いや」
悠希の話を、貴之が遮る。
「あともう1つ、して欲しいことがあるんだ」
そう言うと、大きく深呼吸してポケットから紙を取り出す。昨夜、決意が揺らがないように予め記入しておいた要望が、そこには書かれていた。
今見せている用紙と同じく“見たいこと”のタイトルの下に短く、“中出し”の文字が。
広げて、悠希の目の前に差し出す。
「!!」
悠希が驚いて、貴之の顔を見る。
「これはできません。まして結婚してる人になんて。それに、前に決めたことにも反します」
素直で真面目な悠希が反対するだろうことは、貴之には判っていた。
「確かに、僕はそういう約束を鮎川君に伝えた。でも、考えが変わったんだ」
黙ったままの悠希に、説明を続ける。
「先週末の最後、玄関ホールでするとき、妻は鮎川君が持ってきたコンドームを使い切っていたことを知って、寝室に取りに行くのを一瞬躊躇った。気付いてたよね」
「は、はい」
「あのとき、きっと妻は、そのまま受け入れてもいいと思っていた、そう感じたんだ。それと・・・」
今週に入って始めた萩子の新しい習慣を、隠しカメラが捉えていた。
「妻が基礎体温を測り始めた。意味は解るかな?」
真剣な表情で悠希が頷く。
最初に気が付いたのは、隠し撮りで寝起きに体温計を口に含み、測定した体温をリビングでノートに記載している姿だった。そのノートが“充実したセックスライフ”を特集した女性誌の付録で、基礎体温を記録するノートだということを知り、恥ずかしながらそこで初めてそれがどういうことを意味するのかを理解した。
貴之は、妻の萩子がどういう心境でそれをしているのかを妄想し、絶望と興奮を同時に味わった。夫の貴之とセックスレスが続いている状況でそれを行う意味は、たったひとつしかなかった。
(そう、これはシュウの願望なんだ。そして・・・)
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