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コンビニバイトの男の子
第8章 密談

「シュウ?どうかした?」
「な、何でもありません。ちょっと、込み入った相談で・・・」
慌てて誤魔化します。
「そう」
貴之が素っ気ない返事をすると、またテレビに顔を戻しました。その間も、悠希のメッセージが続きます。
(こ、こんなこと!)
萩子の気分が一転しました。震える指先で、なんとか返事を書きます。
《萩子:できないよ》
《ハルミ:そうですか?》
《萩子:もし、主人に知られたら》
《ハルミ:それは無いと思いますけど》
(どういうこと?)
動揺で萩子の思考は混乱して、何も返信できなくなります。しばらく画面を見て固まっていると、悠希からまたメッセージがきました。
《ハルミ:無理ならしょうがないです》
《ハルミ:取り消しますので忘れてください》
撤回を告げる内容に、萩子は安堵します。
(考え直してくれたんだ。忘れてくださいって、メッセージ残っているんだけど・・・)
少し冷静になった萩子は、ひとつ前の悠希のメッセージを見ました。
(それは無いと思いますって・・・、これって貴之さんとレスなの気付いてるってこと?)
メッセージを更に遡り、悠希からのお願いに目が留まります。
(この通りにしたら、悠希くんは何て言ってくれるかな)
自分がその姿になり、悠希の前で披露している場面を頭に浮かべました。
(『萩子さん、綺麗です』)
傲りではなく、悠希ならきっとそう言ってくれるだろうと判ります。悠希は、毎回必ず萩子の躰を褒めてくれました。コンプレックスだと感じていた体型も、悠希に褒めてもらえたことで自信が持てるようになっています。
(そういえば、貴之さんから何か褒めてもらったことって、あったかな・・・)
貴之に視線を向けるとバラエティー番組に熱中していて、萩子の様子など気にしている素振りさえ感じられません。
(・・・そっか、もう私に、女としての関心が無いんだ)
全てが繋がったように感じました。
「な、何でもありません。ちょっと、込み入った相談で・・・」
慌てて誤魔化します。
「そう」
貴之が素っ気ない返事をすると、またテレビに顔を戻しました。その間も、悠希のメッセージが続きます。
(こ、こんなこと!)
萩子の気分が一転しました。震える指先で、なんとか返事を書きます。
《萩子:できないよ》
《ハルミ:そうですか?》
《萩子:もし、主人に知られたら》
《ハルミ:それは無いと思いますけど》
(どういうこと?)
動揺で萩子の思考は混乱して、何も返信できなくなります。しばらく画面を見て固まっていると、悠希からまたメッセージがきました。
《ハルミ:無理ならしょうがないです》
《ハルミ:取り消しますので忘れてください》
撤回を告げる内容に、萩子は安堵します。
(考え直してくれたんだ。忘れてくださいって、メッセージ残っているんだけど・・・)
少し冷静になった萩子は、ひとつ前の悠希のメッセージを見ました。
(それは無いと思いますって・・・、これって貴之さんとレスなの気付いてるってこと?)
メッセージを更に遡り、悠希からのお願いに目が留まります。
(この通りにしたら、悠希くんは何て言ってくれるかな)
自分がその姿になり、悠希の前で披露している場面を頭に浮かべました。
(『萩子さん、綺麗です』)
傲りではなく、悠希ならきっとそう言ってくれるだろうと判ります。悠希は、毎回必ず萩子の躰を褒めてくれました。コンプレックスだと感じていた体型も、悠希に褒めてもらえたことで自信が持てるようになっています。
(そういえば、貴之さんから何か褒めてもらったことって、あったかな・・・)
貴之に視線を向けるとバラエティー番組に熱中していて、萩子の様子など気にしている素振りさえ感じられません。
(・・・そっか、もう私に、女としての関心が無いんだ)
全てが繋がったように感じました。

