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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
男根から手を離し、取り上げて画面を見る。そこに、悠希からのメッセージがプレビュー表示されていた。
(また、ナイスなタイミングだな)
動画を一時停止して、スマホのメッセージアプリを表示する。
《山田様:こんばんは》
《山田様:今いいでしょうか?》
《星野貴之:こんばんは。大丈夫だよ》
悠希とやり取りするのは、先週萩子が雨の日にコンビニに行った日以来だった。
《山田様:いらしたんですね》
《山田様:次のシナリオのことなんですが》
《星野貴之:何かな?》
《山田様:今週末の明後日はどうでしょうか》
(明後日っ!)
いきなりの提案に、貴之の心拍数が一気に上がる。
《山田様:確実に雨のようですし》
《山田様:萩子さんのタイミング次第ですけど》
テンパっていて頭が回らず、意味が掴めなかった。
《星野貴之:シュウの、タイミング?》
《山田様:体温の周期です》
ようやく何のことか解った。
《星野貴之:確認する。ちょっとお待ちを》
書斎を出ると、暗がりの中を手にしたスマホのライトを照らしながら、音を立てないようにリビングの飾り棚まで移動する。抽斗を開け、中から萩子が基礎体温を記録しているノートを取り出すと、急いで書斎に引き返した。
「ふーっ」
一息ついて、手にしたノートを開く。ゴールデンウィーク明けの記録し始めた日から、昨日まで一日も欠かさずに体温がグラフにプロットされていた。ネットで調べた基礎体温の波の通り、きれいに上下している。
(判りにくい場合もあるって書いてあったけど、これならはっきりしてる)
今週末は妊娠しにくい期間に当たっていた。
(それにしても、こんなことで女性の周期を知ることになるとは思わなかったな)
そして、健全な夫婦間であれば妊娠するために使う記録を、妻が不倫相手と妊娠しないために記録し、それを夫が不倫相手に伝えるという皮肉に苦笑しながら、悠希に返事を返す。
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