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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
【4】
外からの夕焼けチャイムの音が、薄暗い室内に届きました。
「もう、そんな時間?」
リビングのソファに座っていた萩子は、テーブルに開いたまま置いていた雑誌の上にスマートフォンをのせると、立ち上がって窓に近付きました。レースのカーテンを開き外の様子を窺うと、サーッという雨音が聞こえてきます。庭の向こう側にある、竹内家の屋根にあたった雨粒の飛沫から、雨の強さが判ります。
「ほんと、よく降るわねー」
先週後半から引き続き、今週も頭からこの週末までほぼ雨でした。
「おかげで紫陽花はきれいに咲いてるけど」
庭を眺めると、見頃を迎えている紫陽花とは対照的に、一面に敷き詰めた芝生には所々雑草が生え、竹内家との境に作った花壇の花も萎れています。
(明日も雨の予報だけど、明後日には上がりそうなので、貴之さんと手入れしようかな。あ、でもウォーキングもしたいしなー。・・・コンビニにも行けてないし)
先週雨の日に行った時は、悠希は急遽休みになったため会えず、その後は予報通り雨の日が続いている中、またわざわざ行くのは由絵に変に思われるかもと気が引けて、足が遠のいています。
必然的に悠希と顔を合わせることのできない日々も続き、3週間になろうとしていました。
(もし、悠希くんが言ってた次が8月だったら、あと半月近くもある・・・)
メッセージのやり取りをしている最中に、何度か次家に来れる日を訊こうとしましたが、その度にセックスをしたがっているように見られそうで躊躇してしまっていました。
(いつ逢えるんだろう)
次の逢瀬のことを考えると、呼応するように、前回の逢瀬のことが思い浮かびます。
(もう、あんな体験談なんか読むから・・・)
先程まで熱心に読んでいたのは不倫の実体験が投稿されているサイトで、萩子の性に対する考え方を変えるきっかけとなった女性誌の出版社が運営していました。女性誌の記事に触発されてもっといろんな体験を知りたくなり、載っていたQRコードから新たな体験談を読み耽っていたのです。
その時から感じていた下腹部の疼きが増してきたのが解ります。
(昨日もしたのに、どうしよう)
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