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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
【5】
寝室からリビングに戻ってきた萩子は、ソファに躰を預けました。
「ふーっ、やっと終わったー」
他に誰もいないリビングで両手足を伸ばしながら、無事に一日の家事を終えた安堵感で思わず独り言を呟きます。
貴之は1時間ほど前に寝室に入っていました。先月初めから重要な仕事を担当することになったとのことで、その重圧で寝付きが悪く寝不足が続いていたらしく、ここ最近は睡眠薬を飲んで早めに就寝しています。
萩子はリビングに戻る前、洗濯したスウェットとショーツを仕舞うために寝室にいました。
その時、寝る前の貴之と交わした、
「ほんと、この薬のおかげで朝までぐっすり眠れるんだよね」
「それは良かったですね」
「シュウが寝室に来たことにも全然気が付かなくて。だからドレッサーを使うときに、部屋の照明をつけてもいいからね。明るい方が見やすいでしょ」
「それは、そうですけど・・・」
「ネットのお勧めで買ったアイマスクも使っているから、気にしなくて大丈夫だよ」
という会話を思い出し、貴之の様子を窺ってみました。アイマスクをして窓側を向いて熟睡する貴之に、覗き込んで普通の声で呼んだり、照明をつけたり、更に軽く揺すってみましたが、起きる気配は全くありませんでした。
(これで、昼間の続きが出来る)
貴之が帰宅してから、萩子はこの時間をずっと待ち侘びていました。
今まで、オナニーをする時間は貴之が不在の昼間と決めていました。一度だけ、悠希に煽られた形でバスルームでしてしまったことはありましたが、万が一にも自ら慰めているという、はしたない姿を見られてはならないと反省していました。
しかし、夕方絶頂の寸前で中断されてしまった今日は違いました。貴之の突然の帰宅で一旦鎮まったものの、夕食の支度をしているときも、貴之と話をしているときも、ついさっきの家事が終わるまで、オナニーの続きをしたいという欲望が頭の片隅にずっと燻っていました。
(貴之さん、何かいつもより話し掛けてくるの多かったけど、私、また素っ気ない対応しちゃった)
先程思い出した会話も、貴之に早く寝て欲しいばかりに、おざなりの対応をしていたように感じています。
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