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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
目を閉じた萩子は、キスに没頭し始めます。やがて寝室にいることを忘れ、ベッドで眠る夫の存在も消えていきました。舌を吸い合うぴちゃぴちゃという音と、貴之の規則正しい寝息だけが寝室を満たします。
暫くして悠希が唇を離すと、にやりと嗤いました。
「めっちゃ積極的じゃないですか」
「だって・・・」
とろんとした表情で、萩子が目を開けます。間近にある悠希の唇が唾液にぬらぬらと濡れ光っていました。 その背後に、見慣れたドアが視界に入ります。
(ここ、寝室だった)
近くで眠る貴之の存在も思い出しました。
「やっぱりここじゃいや。お願いだから、リビングに・・・」
小声で懇願する萩子に、悠希が問い掛けます。
「何故ですか?」
「何故って、貴之さんがいるところでなんて、できるわけないでしょ」
「でも、キスは凄かったですよ?」
「それは・・・」
萩子は言葉を濁します。
悠希が目を覗き込むように視線を合わせました。以前感じた脳内の思考を探り回られているような気がしてきます。
「目瞑ってて、忘れてたんですよね」
(まただ。なんで解るの?)
ずばり言い当てられて、萩子は狼狽えます。
「あっ、いいものあるじゃないですか」
視線を背後に向けた悠希が何かを見つけて、萩子のベッドに歩み寄りました。
悠希の動きを目で追い、ヘッドボードから手にしたものを見ます。
(え?あれは・・・)
貴之が何週間か前にネットで2個セットで購入して、ひとつを萩子も使ったらと渡されていたアイマスクでした。
(そういえば、さっき寝る前にも、貴之さんが使ってみたらって置いてたっけ)
早く寝て欲しくて適当に相槌を打っていたため、すっかり忘れていました。
「これを着けたら、目を瞑っているのと同じになりますよ」
「でも、何も見えなくなっちゃう・・・」
「だからですよ。貴之さんのこと、気にならなくなるでしょ」
視覚が無くなる不安よりも、これを受け入れることで躰の不満を解消できるという、淫らな誘惑が勝ります。
「うん・・・」
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