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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
「そうだ萩子さん。あれ、してますよね?」
「あれって?」
萩子は一瞬、何のことか解りませんでした。
「ゴールデンウィークの後に、命令したことですよ」
”命令”という言葉が、芽生えてきた被虐感をくすぐります。
「・・・してます」
メッセージの”命令”を受けたその夜から、いつ確認されてもいいように従ってきていました。
「じゃあ、確認させてもらおうかな」
悠希が、パジャマのボタンを外していきます。視界を塞がれていますが、そのことで感覚に敏感になり、萩子は上から徐々に肌が照明に晒されていくのを感じました。
「いやぁ」
拘束された手を胸の前に上げ、防ごうとします。
「手はこっちですよ」
バスローブの紐を掴んで、萩子の頭上に持ち上げました。結び目のあまった部分が顔にかかります。
「あぁ・・・」
「このままキープです」
悠希が手を離しましたが、言われた通り手を頭に乗せた状態を保ちます。命令に従っているという被虐感に興奮し、躰が震えてふらつきました。悠希が腰を支えてくれます。
悠希の手がパジャマに触れて、少し開かれた気配がしました。
「へー、今日はこんな感じのブラなんですね」
まさかこんなことになるとは思っておらず、着古してピンク色がくすんだナイトブラを身に着けていたことを思い出します。
「恥ずかしい・・・」
「この中は後で見るとして・・・、まずはこっちから」
悠希はパジャマの襟を掴んで、外側に開きます。
「あああっ!、いやあっ!!」
萩子の叫び声が、寝室に反響しました。
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