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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
それを悠希とふたりで考えていた時だった。
『ところで、星野さんの家に訪問した時、僕雨でかなり濡れてることになるんですけど、どうしましょうか?』
『そうだな。着替えを持ってるのも変だしな』
『濡れた服でっていうのも不自然ですし・・・』
『シュウのことだから、恐らく風呂に入らせようとするだろうな』
『そうなると、その後はバスタオル姿ですかね』
その時の状況から萩子をどう寝室に導くかを考えているのか、悠希が黙った。
『そうだな・・・。それかバスローブならあるけど』
『バスローブあるんですか。・・・それ、いいですね。ぜひお願いします』
『あ?あ、ああ、分かった』
そんなやり取りをしていたことを思い出す。
(このためでもあったんだ)
拘束される不安を口にする萩子を、悠希が言葉巧みに納得させていく。
「大丈夫。僕を信じてください」
ポイントのもうひとつは、貴之がアイマスクを外すきっかけだった。
一番良いのは触って合図することだったが、状況的にふたりと貴之は離れた場所になるので、どう行動しても萩子に不信感を抱かせる可能性があった。
その難問は、悠希があっさりと解決させた。
『それは、合言葉でいきましょう』
『合言葉か・・・。いいアイディアだけど、自然な言葉で、しかも特徴的な言葉にしないと』
『僕だけを感じて。これでいきます』
内容から、発言するタイミングが取れるのか不安を感じた。そのことを指摘すると、
『そこは僕に任せてください』
とにっこり笑っていた。
貴之の耳に、2回目となるその言葉が届く。
「僕だけを、感じて」
自信を持って言っていた通り、自然な流れの中で合言葉を織り交ぜていた。
「はい」
萩子はその言葉の目的を知る由もなく、素直に返事をした。
(いよいよ、だな・・・)
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