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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
この期に及んで、見たい気持ちと見たくない思いが同時に襲ってきて、気分が悪くなってくる。
(協力してくれる鮎川君は、計画通りにしてくれてるんだぞ!依頼した自分が尻込みしてどうするんだっ!!)
貴之は頭の中で活を入れた。
その一方で、事を急いでここまでのお膳立てを台無しにしないように、一旦静かに深呼吸する。
(よしっ)
躰を覆っていた掛け布団を捲っていく。
(慎重に、慎重に・・・)
躰を起こす。
(ベッドが軋まないように・・・)
そして、ゆっくりとアイマスクを外した。
寝室の照明の明るさに一瞬目を細めたが、その刺激以上の衝撃に目を見開く。
(ああっ!!)
見慣れたパジャマを着た後ろ姿は、間違えようもない萩子だった。その最愛の妻の背中に腕を回した悠希が、こちら向きで抱きしめている。
これまで、貴之は隠し撮りの映像で何度もふたりが抱き合う姿を見てきた。抱き合うどころか、セックスする姿さえ見ていた。初めての挿入シーンは衝撃的だった。
しかしそれらは全て、モニターというフレームで切り取られた、ガラス板の向こう側での出来事だった。何度も繰り返し見ているうちに、いつの間にかアダルトビデオの映像と同じような感覚になっていた。無意識に、ふたりが本気ではなく不倫行為を演じているように感じていたのである。
それが間違いだったと思い知らされた。フレームとガラス板に遮られた映像ではなく、自分と同じ空間に今ふたりがいる。直接目にすることは、圧倒的な現実だった。網膜に焼き付く光景が、強烈な信号となって脳を直撃する。
(ほんとに、シュウは自分以外の男と不倫してるんだっ!)
その妻を抱いている男の顔に、視線を向けた。悠希も貴之を見返す。今からしますよという意味なのか、微かに頷いた。少し屈み、萩子の頭に顔が隠れる。ふたりの顔が密着した。
(キスしてるのか!)
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