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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
貴之は激しい嫉妬と興奮を感じながら、僅かに残る冷静さで、慎重に足を床に下ろしてベッドの端に腰掛ける。
悠希は萩子の躰を弄りながら少しずつ回転し、貴之に対して横向きの状態になった。照明に照らされて、ふたりの唇が重なっているのが明らかになる。
(ほんとに、キスしてる・・・)
屈み気味だった悠希が姿勢を起こすと、唇が離れないように萩子が背伸びをした。両腕は悠希の背中にしっかりと回されている。
ぴちゃぴちゃと湿った音がし始めた。それは、密着した唇から発している。注視すると、萩子が舌を悠希の口内に挿し入れて、激しく絡めていた。
(ああっ、シュウが自分から舌を・・・)
もっとよく見ようと貴之は立ち上がり、萩子のベッドを這って反対側、ふたりが立っている近くに座る。萩子はキスに熱中して鼻息荒く、貴之の動きに気付く様子はなかった。
モニターで見るのとは違い、間近で見てもドットが無いという場違いなところに感心しつつ、別の点に気付く。
(こんな匂いさせてたんだ・・・)
萩子が、セックスする時に纏う体臭を発散していた。自分としていた時よりも匂いを強く感じる。それは、視覚と聴覚だけの隠し撮り映像からは決して得られない情報だった。
その匂いに、別の匂いが混ざっていた。悠希が発する体臭である。嫌悪感を抱くほどの強烈な匂いは、貴之に雄としての劣等感を抱かせた。萩子がこの雄の匂いに反応して発情し、雌の匂いを撒き散らしていることに、嫉妬と男根の硬さが増してくる。
「ぷはあぁ」
唇が離れた瞬間の妻の荒い息遣いが、夫以外の男を、夫より強靭な雄を求めていることを感じさせ、敵意の感情と寝取られ気質を煽ってくる。
(そんなに激しいキスをっ!)
憎悪を向けた相手は、横目で見返すと萩子の背中に回していた手の親指を立てる。
(ん?それはどう意味だっ?)
年下ながら雄としての優秀さを突き付けてくる男の仕草にいらいらしたが、その疑問は萩子への問い掛けで解消した。
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