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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
萩子の両脇に、脇毛があった。剃り残しのような生えかけではなく、ちゃんとした長さの脇毛である。萩子の魅力である色白の肌を穢すように、黒い縮れた毛が脇の下を覆っていた。
(鮎川君は、シュウにこれを命令してたのか・・・)
貴之の視線を遮らないように、悠希が横から覗き込む。
「おー、結構生えてますねー」
「言わないで・・・」
わざと嘲笑うような言い方に、萩子は恥ずかしげに小声で抗議した。躰をもじもじと動かしているが、手は頭の上のままで下げようとはしなかった。
「いつから、生やしてるんですか?」
「・・・あのメッセージがあった日から」
(あの時からって、2ヶ月も・・・)
「ちゃんと守ってくれてたんですね。貴之さんに見られなかったんですか?」
貴之の目の前で、わざと名前を入れて問い掛ける。
「そんな。ずぼらと思われたくないから、長袖着てました」
それを聞いて、思い当たることがあった。
異常気象で、ゴールデンウィークあたりから平年よりも気温が高かった。出張に送り出してくれた日も早朝から暑く、萩子は半袖のポロシャツを着ていたのを記憶している。しかしながら悠希がメッセージを送った日以降、室内外問わず常に長袖の服を着ていたのを思い出した。
「じゃあ、こうやって生えてるの、見られたことないんですね」
「当然です。こんな恥ずかしい姿、貴之さんに見せられるわけ無いでしょ」
確かに、まじまじと見たことはなかったが、夜の営みや、夏場の袖が短い服を着ていた時、脇が見えることは度々あったものの、毛の存在を気付かせたことは1度もなかった。常にきれいに処理しておくことが、萩子にとって女性の身だしなみとして大切なことだったと覗い知れる。それを、いともあっさりと覆した。
(鮎川君になら、こんな恥ずかしい姿も晒せるってことか・・・。いったいどんな心理で)
悠希がちらりと貴之を見てから問い掛ける。
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