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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
「でも、暑いのに長袖だったら何か言いそうですけどね」
痛いところを突いてきた。
(ああ、そうだよ。日焼けを気にしてるのかとか、エアコンが寒いからなのかぐらいにしか思ってなかった。見ていたのに、気にしていなかったよ)
反省する貴之に、萩子の返事が更に追い打ちをかける。
「貴之さん、私に関心無いし」
(あぁ、シュウは僕のことをそんな風に思っているのか・・・)
思ってもいなかった最愛の妻の告白が、強烈に胸に突き刺さった。
再び悠希が貴之に顔を向ける。目を細め、唇が薄っすらと開いて白い歯が覗いている。嗤っていた。
「なるほどねー」
悠希の言葉に嗜虐の色が混ざっているのを感じる。
「でも、貴之さんにも見せれないぐらい恥ずかしい事だったら、ほんとにする必要なくないですか?」
「え?だって悠希くんが命令したから・・・」
「最初は断りましたよね、できないって。僕も、無理なら取り消しますと送りましたよ」
「そうだけど・・・」
「嘘ついてもよかったのに、なんでほんとにしたんですか?」
それは貴之も気になっていたことだった。
(そうだ、シュウ。僕に見せたこともない恥ずかしい姿を、なんで鮎川君に見せたんだ?)
「・・・悠希くんが見たいなら、見せてもいいかなって」
「恥ずかしい姿を?」
「うん」
悠希が貴之を見ながら更に問い掛ける。
「それって、興奮するから、ですよね?」
萩子が躰をびくっと震わせた後、少しして頷く。
(シュウが自ら認めたっ!)
貴之に、痺れるような感情が湧いた。
ゴールデンウィーク後の密談で悠希が指摘していたマゾ気質という性癖を、萩子自ら自覚していたんだと判る。
衝撃と興奮に襲われる中、悠希がにやにやと嗤いながら、更に問い詰める。
「ほんとにそれだけですか?」
「え?」
「それだけじゃないでしょ」
(他にも理由があるのか?)
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