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コンビニバイトの男の子
第9章 雨
白昼夢のように、後ろ姿の萩子が遠ざかり、その先に不倫相手の悠希が手を広げて待ち構えているイメージが湧いた。
「えー、そうなんですか?」
悠希が、開いたまま放置していた萩子の陰部にちらりと視線を送る。
「僕とは、1月からほぼ毎月してるのにねー」
陰裂に指先を這わせて弄ぶ。
「あ、前回は2ヶ月前でしたね」
「あぁん」
途端に、萩子から悦びの喘ぎ声が上がった。
「久しぶりで、気持ちいいですか?」
「気持ちいい」
萩子が即答する。
悠希が内腿に添えていたもう一方の手を離し、2本指を貴之にかざした。すぐに2つ目の願望、“妻に比較させる問いかけ、妻から謝罪の言葉”の意味だと気付く。ピースサインにも見え、悠希の優越感を突き付けられたように感じた。敗北感に心を蝕まれながら、どうすることもできず成り行きを見守る。
「不倫の原因って、旦那さんとのセックスレスが多いそうなんですけど、萩子さんもそうだったんですね」
「・・・」
無言が事実を意味していた。
「僕、1度訊きたかったんですけど、貴之さんと僕のセックス、どっちが良いですか?」
「えっ?」
突然核心を問う質問に、萩子は驚く。
(そんな、直接的に!?)
貴之も、ここまでストレートに訊くとは思っておらず、内心で驚いた。
「前に萩子さん、上手く出来てるって言ってくれましたけど、結局リコとは別れてしまったし」
悠希が、再び溢れ始めた愛液を塗り拡げるように愛撫を続ける。
「他は萩子さんしか知らないので、フィードバックが欲しいんですよね。もっと上手くなりたいので」
「上手に出来てるわよ。あぁぁ、気持ちいい・・・」
萩子は肯定しながら、快感も伝えた。
手の動きはゆっくりで、焦らすようにやや弱い力で撫で回す。1番敏感な陰核は避け、その周囲を指で円を描く。
萩子が、腰をもじもじと動かし始めた。
「あぁん、もっと・・・」
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