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私の秘め事
第7章 7
裁判が進むにつれて事が明らかになっていく、ファストは私たちが結婚したあの日もう既にジョーンによって監禁されていた事が初めに検事の口から話された。その後何度か脱出を試みたが失敗し殺されてしまったと。もしかしたら私にかかってきていた電話は助けを求めるものだったのかもしれない、そう思うと胸が痛く苦しい。
「殺されたあとジョーン氏によって山奥に埋められ数ヶ月後、登山に訪れた老夫婦により発見されました」
「今の話に矛盾はありますか?ジョーン」
「特にありません、」
「では検事、続けてください」
「はい、その後遺体解剖の結果数時間拷問を受けたのに殺害されたことが明らかになりました。拷問をした覚えはありますか?」
「はい、あります」
「それは何故ですか?あなたたちは仲の良い親友だったはずだ、どうしてそのようなことを____」
どんどんジョーンの弁護士の顔が曇っていく、それもそうだ。それだけ罪を認めてしまったらもう無実という選択肢は残っていないし刑務所にだって数十年入ることになるだろう、両親たちから多額の弁護料を貰っていることを考えたらそれは避けたかっただろうに、そんな状態の弁護士のことも気にかけずジョーンはスラスラと供述を続ける。
「ファストは昔から俺よりも恵まれているのに大切なものを簡単に奪っていくんだ、彼女に友達、優しい両親」
「だから殺したと?」
「ああ」
「でも今回、あなたはユキ・ホンダさんと犯行前に籍を入れていますよね、誰もあなたがたの邪魔なんてしていない」
「はたから見たらそうだろうけど違う、確かに彼女を妻として迎えることができたけど彼女は俺よりファストのことを気にかけていたから」
ジョーンの言葉に私は思い当たることがあった、確かに愛しているのはジョーンだけども全く連絡が取れなくなったファストを心配していたのも事実である意味彼を不安にさせてしまったのかもしれない。
「あいつ、雪の肩に手を回したり手を握ったり、連絡だって必要以上に取ってたし....俺を出しにして彼女と会ってたんだ」
「わかりました、では次に被疑者側の弁護士、話してください。」
「.....はい」
もう勝ち目なんてない裁判にやる気が失せた様子の若い弁護士は気だるそうに席を立ち話し始めた、そんな姿にイラつきを覚えた両親たちは声を荒らげ弁護士に野次を飛ばし始めた。
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