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私の秘め事
第7章 7
メアリーの一件があったりファストと連絡がつかなくなってから数ヶ月間何事もなく平穏な日々を過ごしていた、私は定期的に朝から夕方まで仕事に行くフリをしカフェで時間を過ごしたり街中を散策したりしジョーンは仕事に行って休日には一緒にショッピングに出かけた、本当に私の思い描いていた日常だった。なのに平穏な日々は突然崩れ落ちた。その日は日曜日で私は彼のご両親と彼と4人でランチをするためにいつもより気合いを入れて服を選びメイクを済ませた、そしてお互いの用意が終わった時不意にもインターフォンがなった。我が家にはカメラ付きのインターフォンも覗き穴もないから開けるまでは誰が尋ねてきたのか分からない。「どちら様ですか?」と聞くと間髪入れず「警察です、開けてください」と業務的な声が聞こえてくる。そっと開けると目の前に身に覚えのある黒いものが向けられ「手を頭の後ろに組んで、跪け!」と命令される。聞こえた声は1人だったのにドアの向こうには数人の警察官が待機していたようで一気に押し入ってくる。私はどうすることもできず指示に従いはっとジョーンの方を見ると取り押さえられ手には昔彼が私につけていた手錠が彼の手にはめられていた。
「ジョーン・スーヌだな、殺人未遂で逮捕する」
「遺体放棄現場からお前の血痕が検出された」
「........」
ジョーンはそれ以降何も話さず連行されていった。私も警察に連れていかれ事情聴取を受けた、犯行時間付近連絡をとっていたのが私だったそうで一時的に共犯も疑われたが彼が否定したこととカフェでのアリバイが認められたためジョーンの単独犯として扱われることになったそう。彼の両親とは私も拘留されていたこともあって裁判所日に顔を合わせた、悲しんでいたり絶望的に感じていないかと心配していたが予想に反して両親らはハキハキと行動していた。息子をどうしたら無罪にできるか、刑務所に行かなくて済むかまたそれ以上に賄賂は使えないのか。被害者家族が近くにいるにも関わらずお構い無しに議論が続けられる、そんな姿をファストの両親は恨めしそうに見ている。そんな空気感で始まった裁判は私が生きてきた中で一番気が重い瞬間だったのかもしれない。
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