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夜に咲く名前のない恋人達
第10章 「試してみる?」
響の指先がそっと肩に触れ、やがてニット越しの胸をなぞっていく。

触れるか触れない程度の柔らかい感触に、身を震わせるぷりんの唇から、甘い声が漏れた。

「ん……んぅ……」

衣服越しとはいえ、ルカにしか触れさせた事のない乳房に、響の手のひらが這っていく。

ルカくん……

心のどこかで、その名前が浮かんだ。

ダメ……

ルカくんを裏切れない……

「……んっ……ひび……き……さん……ダメ……」

抵抗の声すら甘い声で言ってるのが、ぷりんの心を締め付ける。

否定の言葉を口にしながらも、響の指が胸の先端をかすめた瞬間、ぷりんの唇から甘い吐息がこぼれた。

「んっ……ダメ……」

その声を聞いた途端、響の瞳が妖しく光る。

「……ダメ?」

面白がるように、ぷりんの顎を軽く持ち上げながら、響は笑った。

「ルカにしか触れられたくない?ふーん……」

耳元で囁かれる声に、ぷりんの身体がピクッと震える。

「じゃあ、こういうのは?」

響が乱雑にベージュのニットを捲り上げた。

薄いブルーのブラジャーが響の目に触れる。

「可愛いブラしてんだね?」

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