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夜に咲く名前のない恋人達
第11章 売上バトル
ラスソンが終わった後も、司チームのホストたちは勝利の余韻に浸るように騒ぎ続けていた。

ルカチームは重苦しい沈黙の中にいる。

500万。

その数字が、圧倒的な壁となってルカチームを押し潰していた。

ぷりんは耐えられなくなって、司に向かって駆け寄る。

「負けたらルカくんはどうなるんですかっ!?」

涙声で叫ぶぷりんに、周囲の視線が一気に集まった。

だが司は、余裕の笑みを崩さずにグラスを傾けるだけ。

「ルカくんを返してっ!!」

ぷりんは感情が爆発し、テーブルに両手をついて詰め寄る。

その隣には、今日の勝者として堂々と座る姫。

「ぷりん、うるさいよ? そういうのは負け犬の遠吠えって言うんだよ?」

姫が鼻で笑いながら、司に甘えるように寄りかかる。

「ぷりん!! やめろ!!」

後ろから響と他のルカチームのホストたちが、慌ててぷりんの腕を掴んで引き止めた。

だが、ぷりんは彼らに振り返ると、そのまま怒りをぶつけた。

「500万なんてもう無理じゃないのっ!? どんどん引き離されていくだけじゃないのっ!?ねぇっ!!ルカくんはどうなるのっ!?」

取り乱したぷりんの必死な叫びに、響が悔しそうに顔を歪める。

「そんなの、わかってるよっ!!」

響もまた、司チームとの差に焦り、苛立ち、悔しさを感じていたのだ。

「でもルカがいなきゃ、厳しいんだよっ!!」

「俺がどうしたって?」

ぷりんはその声に驚いて振り向く。

そこには、数週間ぶりに姿を現したルカが立っていた。

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